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「SHADOW 影武者」 [映画]

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〔2018年/中国〕


戦国時代の中国。
弱小国・沛(ペイ)が、
敵の炎国に領土を奪われて20年。


国内は、
平和派の若き王(チェン・カイ)と、
開戦派の都督(ダン・チャオ)に二分されており、
ある日、都督は、王の許しを得ず、
炎国の楊蒼に手合わせを申し込む。


そんな都督に、
王は怒り狂うが、
実は王の前にいるのは、
本物の都督ではなく、
影武者であり・・・。





試写会で観た。


チャン・イーモウ監督作。
三国志をアレンジした物語だそうだ。
といっても、アレンジがすぎて、
もはや三国志ではない、という声を多いようだけど(笑)。


水墨画のような白と黒を基調にした
映像が美しい。


そこに、もう一色、
赤が加わる。
それは、血の色。


とにかく、残虐なシーンが多い。
銃でなく、
刃物で人を殺すって、
凄い現実感だよなぁと思いながら観る。
血を間近で感じる。


刃物と言ったって、
ナイフとか、そんなものじゃない。
現実に、あんな刃物があったら、
おそらく、重くて振り回せないんじゃかな、と
思う物ばかり。
振り上げただけで、
ヨロヨロしちゃいそうだ(笑)。


それから、
傘を使った武器の場面が壮観。
古い時代の物語という設定だけど、
あのような発想が、当時あったとも思えず、
テレビゲーム的だと思ってしまった。


影武者って、何なのだろう。


本物より、影武者の方が、
能力があったり、
機知に富んでいたりすると、
面倒くさい事になりそうだなぁ、
と思いながら観ていた。


さらに、影武者が野心家なら、
本物を亡き者にして、
自分がちゃっかり、その地位に就くなんて、
時代劇でも、よくある話。


何代も続く、〇〇家なんてのが、
日本にも、外国にもあるけれど、
本当に正しい血筋かどうかなんて、
誰にも分かりはしない。


評価 ★★★☆☆

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