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「よこがお」 [映画]

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〔2019年/日本〕


リサ(筒井真理子)は、
ある美容院で、美容師・米田和道(池松壮亮)を指名する。
初対面のはずなのに、
自分を指名したリサを訝しく思う和道だったが、
その日から急接近した2人は、
何度目かのデートの末、肉体交渉を持つ。
しかしそこには、リサのある思惑があった・・・。


リサの本名は、市子。
半年前まで、訪問看護師をしていた。
その仕事ぶりは、高く評価されており、
特に、担当しているうちの1軒・大石家では全幅の信頼が寄せられ、
長女・基子(市川実日子)が
介護福祉士になるための勉強までみてやっていた。


そんなある日、基子の妹・サキが、
何者かに、拉致監禁されてしまう。
数日後、無事解放されるが、
市子は、犯人を知って驚愕する。
男は市子の20歳の甥だったのだ。


その事を、
大石家に告げようか、迷っているうちに、
ある人物の裏切りにより、
マスコミにそれがリークされ、
世間は大騒ぎになってしまう・・・。





細かい事を気にしなければ、
とても面白い。


平凡に暮らしていた
訪問看護師の女性が、
甥の起こした事件をきっかけに、
全てを失う。


犯罪者の伯母にまで、
マスコミがあそこまで押しかけるだろうか、
という疑問はあるけど、
そこには巧妙に仕組まれた、というか、
結果的に、仕組んだ感じになってしまった
裏切者のある行為があって、
あれならマスコミに追われるのも仕方ないかなぁ、とも思う。


それで市子は、
その裏切者の憎むわけだけど。


ただ、ちょっと待ってね。
その裏切者も、確かに悪い。
市子のショックな気持ちも分かる。
でも、その人を責める前に、
一番悪いのは誰かと、考えた方がいいんじゃない?


だって一番悪いのは、
犯人である甥っ子じゃん。
甥っ子さえ、馬鹿な事をしでかさなければ、
何事も起こらなかったし、
市子は、あのまま幸せになれたんじゃん。


なのに、甥っ子の母親(市子の妹)は、
オロオロして泣くばかり。
劇中、誰かが甥っ子を叱る場面は一つもなかった。
しかも、市子はご丁寧に、
出所する甥っ子を迎えにまで行ってるし。
私だったら、縁切りするな。


ところで、
観終わって、家に帰って、
筒井真理子さんの年齢を調べたら58歳だった。
いや、別にそれはいいんだけど、
そんな彼女が、
私の大好きな池松壮亮くんと結ばれるってのが。


だって、池松君は29歳よ。
筒井さんのちょうど半分よ。
いくら何でも羨ましすぎ・・・・・・
・・・・・・じゃなくて、
ちょっとそれは凄い事だなぁと思って(笑)。


評価 ★★★★☆

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