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「Girl ガール」 [映画]

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〔2018年/ベルギー〕


15歳の少女・ララ(ヴィクトール・ポルスター)の夢は、
バレリーナになる事。
難関のバレエ学校の試験を受けたララは、
試験期間という事で、レッスンを受けられることになる。


けれど、ララには、大きな問題があった。
実は、彼女の肉体は男で、
心は女の子という、トランスジェンダーなのだ。


心だけでなく、
体も女の子になりたいと強く望むララは、
ホルモン療法を開始するが、
期待ほどの効果が得られず、焦りを感じる。


そして、陰茎をとても邪魔だと思うララだけれど、
性別適合手術は、
18歳にならないと受けられない決まりがあり・・・。





同じ思いをした事のない私が、
この映画の感想を軽々しく書く事はできないけど、
心と体が合わない、というのは、
どれだけ辛い事んだろう、という思いで観ていた。


ララの日常は、
朝起きてから、夜眠るまで、
「女の子になりたい」という思いで
いっぱいいっぱいのように見える。


それはとても強いストレスだろう。
だって、
私を含めた多くの人は、
自分の性別に、何の疑問も持たずに
暮らしているわけで、
その事だけに囚われて、日々を生きるなんて、
想像を絶する。


ただ、一つ、言わせて。
ララさん、あなたは、
同じ境遇の人の中では、幸せな方ではないでしょうか。
LGBTで苦しんでいる人の中には、
家族の理解が得られず、
親兄弟と、絶縁する人もいると聞く中、
あなたのお父さんは、
めちゃくちゃ理解があって、
病院にも、毎回付き添ってくれている。


バレエの学校も、
ララを、LGBTだと知った上で、
入学させてくれた。
私はてっきり、
ララがその事を隠して入学し、
秘密を守るのに大変な苦心を要するのかと
思っていたから。


友達からの、からかいの場面はあったけど、
日常的な酷いいじめなどではないし。


で、ラストは、
まさか・・・まさか・・・と思う方向へ進む。
かなりショック。
この結末は、
多分、賛否が分かれるような気がするけど、
どうなんだろう。


評価 ★★★☆☆

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