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「角帽三羽烏」 [映画]

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〔1958年/日本〕


城北大学の学生、
矢沢治夫(高橋貞二)
浅野六郎(川喜多雄二)
大西健太郎(大木実)の3人は、
成績が振るわず、このままでは留年すると、
大学から言われてしまう。


治夫は親から見合いを勧められているが、
美術館でよく会う謎の美人に惚れているため、気乗りがせず、
六郎は、治夫の妹と恋仲、
そして、健太郎は下宿先の娘・明子(野添ひとみ)と
いい仲になっている。


ところが、健太郎と明子が、
些細な事から喧嘩になり、
明子はすっかり、へそを曲げてしまう。
そんな折、健太郎の恋人に会いたいと、
郷里から祖母が訪ねてくることに。


困り果てた健太郎は、
同級生の春子に、
恋人役をお願いする事が・・・。





この「三羽烏」というのは、
シリーズものなのだろうか。


「三羽烏」の言葉が付くタイトルの映画が、
沢山あるようだけど、
主演は必ずしも、
この映画の3人ではない。
その辺のところは、私にはちょっと分からない。


もしこの作品が、シリーズ物なら、
通常なら、できれば公開順に観ていきたい所なんだろうけど、
今回は、まぁ、そこには拘らない。
野添ひとみさんが出ているから、
観にいっただけなので。


可愛かったぁ、野添さん。
顔が小さくて、
スラリとしていて、
それに、ほぼ最初から最後まで、
すねていて、
そんなお顔がまた可愛い。


それから、
「三羽烏」が、いつもいつも、
学ランを着ているのが可笑しい。
彼らは何処へ行くにも学ラン、
空港に、人を見送りに行く時も学ラン。
私は常々、
「理想の男性は、学ランが似合う人」と公言しているけれど、
(私の情報など、どーでもいいが(笑))
3人とも、学ランが致命的に似合っていない(笑)。
オッサンが、コントで着ているようだ。


衣装代がかかっていないせいで、
費用が余ったのだろう(ウソです(笑))、
この映画、別の面ではとっても豪華。


なんと、いきなり、
佐田啓二さんと、草笛光子さんが、
本人役で出てくるのよ。


予備知識がなかったせいで、
お二人が現れた時はビックリ。
佐田啓二さんって、本当に素敵。
その時だけ、
主役が誰だか忘れたわ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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23区内全駅制覇・早稲田駅 [23区内全駅制覇]

2018年の4月から12月まで、
「23区内全駅制覇」というカテゴリーで、
 ↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2010-09-22-12
路線ごとに、駅名表示板を並べて、
掲載していたのですが、
次は「2周目」という事で、
今度は各駅の周辺を、もう少しゆっくり歩いてみたいと思います。


条件は特にないのですが、
駅周辺の雰囲気や建物を見たり、
それから、お食事かお茶ができればいいな、
と思っています。



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【23区内全駅制覇・各駅編】


第1回目の掲載は、
 ・東京メトロ東西線
 ・都電荒川線
「早稲田駅」です。


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今年の2月に、2番線側にも設置されたエレベーター。
楽をしたくて、つい乗ってしまいます(笑)。


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早稲田で、とにかく気に入っているのが、
こちらのお家です。
古い家が大好きな私は、
前を通る度に、立ち止まって見入ってしまいます。


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塀や生垣がないので、家全体が見られるのも嬉しいです。
売りに出されたら、買いたいくらい(笑)。


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早稲田といえば、
早稲田大学の大隈講堂。
この建物も大好き。
以前、友人をここに案内したら、
「日本だった景色が、いきなりヨーロッパになったようだ」
と言っていました。
現在は、修復工事中のようです。


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早稲田大学の近くにある、
「日本のガウディ」と呼ばれる、
梵寿綱さんがデザインしたマンション。


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入口ではこのようなお出迎えが。


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奥に進むと、大きな手のオブジェがあります。
とにかく全てが奇抜なのです。
住んでみたいけど、
お部屋の内装や間取りはどんな感じなのでしょうね。


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解体されたお家から井戸のポンプが出現していたのですが、


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新しい家の建築が始まると、
なくなっていました。
写真を撮っておいて良かった。


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お食事は、「東京らっきょブラザーズ」さんで。
スープカレーの専門店です。
美味しかったです。





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※今まで行った駅のリンク集です。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2010-09-22-13

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「観賞用男性」 [映画]

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〔1960年/日本〕


パリで修行して帰国した、
デザイナー・芦谷理麻(有馬稲子)は、
「これからは男性も、オシャレでなくてはならない」、
という考えのもと、
「観賞用男性論」を提唱する。


理麻は、国会議員や、
母の経営する広告会社「広報堂」の
社員のユニフォームをデザインするが、
それが、
色々な意味で、世間で話題に。


しかし、
理麻の姉の夫の弟・文二郎(杉浦直樹)は、
「こんな服は絶対着ない!」と、
一人、スーツで出社する。


喧嘩ばかりの理麻と文二郎だが、
実は心の奥底で、
互いに惚れ合っている事に気付かずに・・・。





有馬稲子さん扮する、
若手デザイナーが、
男性の見栄えをよくするために、
「観賞服」というものをデザインするのだけれど、


これが、まぁ、
「妙ちくりん」としか言いようのない服で(笑)、
道を歩けば、
世間様に笑われ、
妻に逃げられる社員までいるという有り様。


そりゃあ、個性というのは大事だけれど、
奇抜にすればいいというものではないし、
映画を観ていただければ解かるけど、
いくらなんでも、あの服装は、
ちょっと「ない」かなぁ(笑)。


でも、「観賞服」はともかく、
有馬稲子さんが、
オシャレで、可愛くて、
見とれてしまう。
ファッションショーの場面も、
なかなか素敵。


それにしても、
「観賞用男性」かぁ。


今では、
そのような事を、殊更に強調しなくても、
女たちは普通に、
カッコいい男性を鑑賞していると思う(笑)。


映画の中で、
「これからは、鑑賞されるのは女性だけではない」って
セリフがあったけど、
当然よね(笑)。
女だって、イケメンがいたら、
そりゃあ、見ちゃうに決まってる(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「Girl ガール」 [映画]

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〔2018年/ベルギー〕


15歳の少女・ララ(ヴィクトール・ポルスター)の夢は、
バレリーナになる事。
難関のバレエ学校の試験を受けたララは、
試験期間という事で、レッスンを受けられることになる。


けれど、ララには、大きな問題があった。
実は、彼女の肉体は男で、
心は女の子という、トランスジェンダーなのだ。


心だけでなく、
体も女の子になりたいと強く望むララは、
ホルモン療法を開始するが、
期待ほどの効果が得られず、焦りを感じる。


そして、陰茎をとても邪魔だと思うララだけれど、
性別適合手術は、
18歳にならないと受けられない決まりがあり・・・。





同じ思いをした事のない私が、
この映画の感想を軽々しく書く事はできないけど、
心と体が合わない、というのは、
どれだけ辛い事んだろう、という思いで観ていた。


ララの日常は、
朝起きてから、夜眠るまで、
「女の子になりたい」という思いで
いっぱいいっぱいのように見える。


それはとても強いストレスだろう。
だって、
私を含めた多くの人は、
自分の性別に、何の疑問も持たずに
暮らしているわけで、
その事だけに囚われて、日々を生きるなんて、
想像を絶する。


ただ、一つ、言わせて。
ララさん、あなたは、
同じ境遇の人の中では、幸せな方ではないでしょうか。
LGBTで苦しんでいる人の中には、
家族の理解が得られず、
親兄弟と、絶縁する人もいると聞く中、
あなたのお父さんは、
めちゃくちゃ理解があって、
病院にも、毎回付き添ってくれている。


バレエの学校も、
ララを、LGBTだと知った上で、
入学させてくれた。
私はてっきり、
ララがその事を隠して入学し、
秘密を守るのに大変な苦心を要するのかと
思っていたから。


友達からの、からかいの場面はあったけど、
日常的な酷いいじめなどではないし。


で、ラストは、
まさか・・・まさか・・・と思う方向へ進む。
かなりショック。
この結末は、
多分、賛否が分かれるような気がするけど、
どうなんだろう。


評価 ★★★☆☆

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「ハッピー・デス・デイ 2U」 [映画]

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〔2019年/アメリカ〕


9月19日。
車の中で一夜を明かした大学生のライアン(フィー・ヴー)が、
寮の自室に戻ると、
ルームメイトのカーターと、
彼の恋人のツリー(ジェシカ・ロース)が、
まだイチャついている。


部屋に入れないライアンは、
仕方なく、大学の研究室に行き、
自分が作製した、
「シシー」という量子反応炉をいじっていると、
ベビーマスクをかぶった何者かに殺されてしまう。


けれど、
目が覚めると、
そこはまた9月19日。


驚いたライアンが、
その事をツリーとカーターに相談すると、
ツリーは、
自分も同じ体験をしたと説明。


どうやら原因は、
「シシー」にあるらしい。
そしてツリーは、
今度は、別の次元に飛んでしまい、
そこでまた、同じ時間を繰り返す事に・・・。





先日、
試写会で観させていただいた、
「ハッピー・デス・デイ」。
 ↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2019-06-27


これが、とっても面白かったので、
続編の「2U」も観たい、と書いたけれど、
本当に観にいってしまった。
試写会、侮れない(笑)。


で、本作も、
とても面白かった。
今回、主人公のツリーは、
時間でなく、
次元をループする、という内容で、
いわば、パラレルワールドに飛んじゃったわけで。


で、これが涙なくしては観られない。


というのも、
ツリーが飛んだ別次元では、
既に死んでいるはずの、
ツリーの最愛の母が生きているのよ。


母の元気な顔を見たツリーは、
喜びに震えるんだけど、
良い事もあれば、悪い事もあって、
ツリーの恋人・カーターは、
ツリーの友人の恋人で、
2人のイチャイチャしている姿を、
辛い思いで見ていなくてはいけない、というわけで。


で、ツリーは、
どちらの次元で、
今後生きていくのか、
選ばなければならない。


なんという究極の選択。
母が生きている世界では、カーターは得られず、
カーターと恋人同士の世界には、母はいない。


あー、ツリーの気持ちになって、
私まで、本気で悩んでしまう。


この続編、
もう、ホラーというより、
SF映画になっちゃってる(笑)。


どうやら「3」ができる雰囲気なんだけど、
きっとまた観に行っちゃいそう。


評価 ★★★★☆

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