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「パリの家族たち」 [映画]

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〔2018年/フランス〕


母の日が近づく、パリ。


女性大統領・アンヌは、
子供を産んだばかり。
今後の職務と、子育ての間で揺れている。


シングルマザーのダフネは、
仕事が忙しく、
思春期の娘の話を聞いてやる余裕がない。


大学教授のナタリーは、
教え子との恋愛を楽しんでいるが、
母親にはなりたくない。


花屋のココは、
冷たい恋人の子を妊娠してしまい・・・。





試写会で観た。


先日は、パリの、
オシャレな恋愛映画の感想を書いたけれど、
 ↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2019-05-23


こちらは、パリの「家族」。
いや、「家族」というより、
「母親」の物語と言った方がいいかもしれない。


子育てに悩んだり、苦しんだり、
母親にはなりたくないと思ったり、
養子をもらおうとしたり、
妊娠してうろたえたり・・・と、
実に様々な女たちが出てくる。


ヨーロッパは、福祉も行き届いていて、
子育てしやすい、と聞いた事があるけれど、
それでも、心の悩みまでは解決しない。
国は違っても、葛藤はみんな同じなのだなと、実感。

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上映前に、タレントのフィフィさんによる、
トークショーがあった。


どんなに凄い仕事をしている女性も、
たとえ20年のキャリアがあっても、
子供を産んだら、
母親としては、完全な初心者。


それはもうゼロから始めるしかないわけで、
キャリアなどは吹っ飛ぶという話に、
なるほどなぁ、と思う。


映画の中の大統領は、
大事な会議の途中で、
席を離れ、
子供のおむつを変える。


おそらく、現実に大統領が子供を持ったら、
24時間サポートできる、
数人のシッターさんを雇う気がするので、
まさか、そんな事はないと思うけど、


それでも、男性の大統領だったら、
執務中に、赤ちゃんのおむつの交換をするなど、
有り得ないだろうことは分かる。


子供を持たない、
ナタリーの行動が強烈(笑)。
どうも彼女は、
子供が嫌い、というより、
「私は母親でござい」という顔をしている女性に、
殊更、嫌悪の感情が湧くようだ。


日本は、子育てしにくい国だと言われているけど、
おフランスにも、
こんな女性がいるのだと思うと、可笑しかった(笑)。


評価 ★★★☆☆

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