「アメリカン・アニマルズ」 [映画]
〔2018年/アメリカ〕
平凡な大学生活に飽き飽きしていた、
ウォーレンとスペンサーは、
大学図書館に所蔵されている、
1200万ドル(12億円!)もする、
オーデュボンの画集を盗み出す計画を立てる。
仲間を増やそうと考えた2人は、
学友のエリックとチャズを誘い、
タランティーノの映画、「レザボア・ドッグス」を真似て、
互いを、ブラックだの、ピンクだのと、色で呼び合う事に決める。
そして、ついに決行。
果たして本をうまく盗むことができるのか・・・。
試写会で観た。
上映後、バート・レイトン監督が登壇され、
トークショーが行われたのだけれど、
この映画は、
「実話を基にした物語」ではなく、
「完全な実話」という事で、
レイトン監督が、何かでこの事件を知った際、
映画化してみたい、と思い立ったという。
「完全に実話」というだけあって、
俳優さんが、本人役を演じている合間に、
その本人が、
インタビューを受けている映像が挟み込まれるという、
面白い作り。
それにしても、
やっぱり、盗みは現金に限るね(そこかよ(笑))。
だって、いくら1200万ドルの本を盗んだって、
私だったら、
それをどう捌いていいのか分からない。
下手に売ろうとすれば、
絶対、足がつくし、
そもそも、売りたくても、
闇ルートも知らないし、
知ったとしても、
関わるのが怖いし。
それに、この4人の男の子たち、
犯罪の素人なものだから、
計画が、それはもう杜撰で、
しかも、
実行中も、焦っちゃって、
体が震えて、
パニックになって。
慣れない事はするもんじゃないと、
ドキドキしながら観ていた。
それに、「レザボア・ドッグス」みたいに、
お互いを「色」で呼び合うと言ったって、
初対面の人たちならともかく、
元からの知り合いだと、
かえって難しくない?(笑)
私だったら、
「えーっと、この人は何色だったっけ」なんて、
迷ってしまう気がするなぁ(笑)。
入場の際に、
「結末はSNSなどに書かないようにお願いします」と
書かれた紙をもらったので、
この辺で終わりにします(笑)。
評価 ★★★☆☆
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