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「ブラック・クランズマン」 [映画]

BLACKKKLANSMAN.jpg
〔2018年/アメリカ〕


1970年代。
コロラドスプリングス警察に、
初の黒人刑事として採用された、
ロン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、
退屈な資料室に配属されるも、
その後、念願の情報部員になる。


ある日、ロンは、
白人至上主義団体「KKK」の
メンバー募集の新聞広告を見て、
電話を掛ける。


電話口で、
有色人種に対する罵詈雑言をぶちまけたロンは、
KKKから、ぜひ面接に来てほしいと言われてしまう。


しかし、それではロンが黒人だとバレてしまう。
苦肉の策として、
同僚の白人刑事・フリップ(アダム・ドライバー)が
ロンの代わりにKKKに潜入し、
内部調査をする事になるが・・・。





おもしろいな、この原題。
ポスターを見てもわかるように、
「BLACK」と「KLANSMAN」の間に、
「K」の文字が入っている。
「KKK」がドンと、真ん中に挟まっている。


そもそも、「クランズマン」ってどういう意味なのかと、
観る前に調べたら、
「KKKの団員」という意味だそうだ。
黒人の、KKKの団員か。
そりゃ、有り得ないわ(笑)。


スパイク・リー監督らしい、
人種差別を描いた、
軽いようで重い映画だったけど、
設定に、ちょっと無理があるような。


KKKと、最初に電話で接触したのは、
確かに、黒人のロンだったけど、
直接、面接に行ったり、幹部に会ったり、
内部調査をするのはフリップなのだから、
その後の電話のやり取りは、
全てフリップがした方がいいように思うのだけれど。
なんで、その後も二人一役を続けなければならないのか。


個人的にショックだったのは、
KKKの女メンバーが、
爆弾を仕掛けようとするのを、
ロンが取り押さえて、
手錠を掛けようとしたとき、
ちょうど通りかかったパトカーが、
ロンを悪人だと思い込み、
銃口を向け、暴力を振るった場面。


女は、
「この黒人は、私をレイプしようとしたのよ!」とのたまい、
そうなると、もう、
警察官の耳には、ロンの言う事など、
聞こえはしない。
あぁ、人は見た目が10割だ。


それにしても、KKK。
私は、白人といえば、
有色人種以外の人は全て白人で、
誰もがKKKのメンバーになれると思っていたのだけれど、


ユダヤ人や、アイリッシュなども、
KKKの敵意の対象になるらしい。
つまりは、WASP限定、という事か。
それでいったら、
日本人なんか、袋叩きでしょうな(笑)。


評価 ★★★☆☆

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