「シャザム!」 [映画]
〔2019年/アメリカ〕
身寄りのない15歳の少年・ビリーは、
ある魔術師から選ばれ、
世界の救世主になる。
ビリーが、「シャザム!」と唱えるだけで、
無敵のヒーローに変身できるようになるのだが、
心は15歳、体は大人という、
アンバランスなヒーローでもある。
ところが、
そんな彼の前に、
魔法の力を狙う、Dr.シヴァナが現れ・・・。
これは中々いい。
何がいいって、とにかく気持ちがいい。
私は、ヒーローものは、
何の条件もなく(蜘蛛の糸や特殊なスーツなど)、
変身したり、パワーを発揮できたりするのが、
理想だと思っているのだけれど、
この映画の主人公・ビリー君、
ヒーローになる条件は、
「シャザム!」と叫ぶだけ。
それだけで、
スーツに、マントといういで立ちに変身し、
空を飛べ、
瞬間移動でき、
稲妻みたいな光線が出せ、
弾丸を撥ね返せる、などなど、
とてつもない力を持つ人になれる、
これぞほんとのスーパーヒーロー!
ただ、まだ、力を身に付けて間がないので、
パワーの発展途上とでも言おうか、
上手く力を使いこなせない。
自分がどこまで、何ができるのか、
分かっていない。
そして、そこが笑える。
ビリー君、力の加減が分からず、
とんでもない事故を引き起こし、
そして、その被害者を、自分で助けて、
有名になったりしている。
これぞまさしく、マッチポンプ(笑)。
身寄りのないビリー君が暮らしている、
里親の家には、
他にも里子が沢山いるのだけれど、
その子たちとの関係もいい。
詳しくは書けないけど、
クライマックスは最高。
おそらく、続編が作られるのでしょうね。
その時は、ビリー君と実の母がどうなっていくのか、
その辺も描かれる気がする。
楽しみ。
評価 ★★★★☆