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「わが恐喝の人生」 [映画]

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〔1963年/日本〕


村木駿(梅宮辰夫)と小沢五郎(千葉真一)は、
幼い頃からの友達同士。
2人は揃って、ナイトクラブ「エテルナ」でボーイをしている。


ある日、「エテルナ」の太客で、
政財界のボスでもある水野(三島雅夫)を
脅迫者から救った駿は、
水野に気に入られ、
仲間4人で、「四つ葉会」を結成し、
恐喝に精を出すようになる。


真面目な五郎は、
駿のそんな行状を心配するが、
ついには、自分の恋人まで、
強引に駿に奪われてしまう。


ところが、水野が急死し、
後ろ盾を無くした駿は・・・。





「恐喝の人生」て(笑)。
そんな人生、嫌だなぁ。


とはいえ、中々面白い。
梅宮辰夫と、千葉真一の対比がいいんだけど、
ある場面で、そうきたか!と
ちょっとビックリ。


というのは、
不良の梅宮さんに対して、
真面目な千葉さんは、
「公務員になりたい」という夢を持ち、
コツコツ勉強している。


私は、
「そっかぁ、区役所の職員にでもなって、
 安泰を望んでいるのね、堅実堅実」と思って観ていたんだけど、


久し振りに2人が再会した時、
千葉さんがなっていたのは、
なんと、刑事。
千葉さんの言う「公務員」とは警察勤めの事で、
彼は努力して、試験に合格したというわけだ。


カッコいー!
まさしく有言実行。
それには、さすがの梅宮さんも驚いておった。
彼も千葉さんは、
区役所の職員になるものだと思っていたらしい(笑)。


2人は、その後、
刑事と犯罪者、という形で対峙してゆく。


ボーイ時代の梅宮さんに、
ふんぞり返って酒をぶっかけた
人気女性タレントが、
その後、梅宮さんにスキャンダルを握られた途端、
急に色仕掛けで迫ってくる場面を興味深く見た。


芸能スキャンダルが、
決して嫌いじゃない私だから、
こんな事、芸能界ではよくあるんだろうなぁ、って。


まぁ、たった1つの出来事で、
足元が崩れるのは、梅宮さんも同じ。


彼が他人を恐喝しても、
無事でいられたのは、
政財界のボス・水野がいてこそ。
それはまるで、
虎の威を借る狐。


その虎がいなくなったら・・・ねぇ。


評価 ★★★★☆

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