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「ホフマニアダ ホフマンの物語」 [映画]

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〔2018年/ロシア〕


芸術家・エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンは、
自分の人生や、作品を思い出している。


まだ若かった頃、
裁判官の見習いをしながら、
音楽家を目指していたホフマンは、
よく、空想の世界にひたっていた。


空想の中の彼は、
学生・アンゼルムスで、
ニワトコの木の下で、
金緑色の蛇娘と出会い、
一目で恋に落ちるのだ・・・。





試写会で観た。


ロシアの長編アニメーション映画で、
なんと、製作に5年もかかったのだそうだ。


なにしろ、
一コマずつ撮影を重ねるストップモーションアニメである本作は、
パペットの目や唇の動きにまで拘り、
登場人物の衣装が変わる場合、
新たなパペットを作る決まりになっていたという。


そこまで手の込んだ、この映画、
確かに、本当に綺麗だし、
奥行を感じる。


それから、
小さな子供が見たら、
怖いと感じるのではないかと思われるシーンも、
多数ある。


例えば、エルンストの父親の友人・コッペリウスなどは、
エルンストの目をくりぬこうとする邪悪な男で、
大きな「やっとこ」のような道具を持って、
エルンストに迫ってきたシーンは、
あとで夢に出てきそうなくらい、強烈。


お城の内部にも、心惹かれる。


お城って、
堅牢そうにできているけど、
危険な作りでもあるのだな、
あそこから落ちたらどうなるのだろう、
なんて思ったりして。


幻想的で、美しい映画。


評価 ★★★☆☆

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