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「デイアンドナイト」 [映画]

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〔2019年/日本〕


秋田県のある街に、
東京に出ていた明石幸次(阿部進之介)が帰ってくる。
自殺した父親の葬儀を出すために。


父は、大手自動車会社の不正を
内部告発したせいで、
逆に嫌がらせに遭い、
追い詰められた挙句、死んだのだ。
詳細を知らなかった幸次も、
直接的に、間接的に、
少しずつ色々知るようになる。


幸次は、
児童養護施設のオーナー・北村(安藤政信)に誘われ、
子どもたちの食事を作る仕事に就く。
さらに北村は、夜も別の仕事をしないかと誘ってくる。


北村には、
孤児を救う以外に、
別の顔があったのだ・・・。





試写会で観た。


なんだか色々惜しい。


決してつまらない映画ではないし、
雰囲気も悪くないんだけど、
ちょっと詰め込み過ぎなのかなぁ。


飽きることなく、最後まで楽しめたけど、
心の芯に触れそうで、触れない微妙な感じ。
なんか、もどかしい。
まぁ、私に、
この映画を理解する能力がないだけなんだろうけど。


テーマは、善と悪の境目。


特に、安藤政信演じる北村という男は、
善のために悪をする、というような男で、
彼を理解できるかどうかが、
この映画に感動するか否かの、
踏み絵なのかもしれない。


私も、人様の事を批判できる
立派な人間ではないので、
何とも言えないけど、
さすがに、北村のような事はしないかなぁ。
あまりに、思考が飛躍しすぎているというか。


それから、
結局、世の中は、
勧善懲悪なんてないんだなぁと、
分かってはいたけど、
再認識する内容でもある。


映画では悪人とされている、
大企業側の人間・田中哲司の
最後の笑顔を見たら、
もう何も言えなくなる。


ま、世の中、そんなもんでしょ、と。
それが現実だものね。


評価 ★★★☆☆

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