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「トリスタンとイゾルデ」 [映画]

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〔2006年/アメリカ〕


イギリスとアイルランドが対立していた中世。
イギリスは、力を持つアイルランドの王に、
事実上支配され、
少年・トリスタンの両親も殺される。
領主・マーク(ルーファス・シーウェル)は、トリスタンを引き取り、
息子同様に育ててゆく。


9年後。
立派な騎士となったトリスタン(ジェームズ・フランコ)は、
アイルランドとの戦いに参戦するも、死亡し、水葬される。
しかし、息を吹き返した彼は、
アイルランドの浜辺に辿り着く。


倒れていたトリスタンを助けたのは、
アイルランド王の娘・イゾルデ(ソフィア・マイルズ)。
海辺の小屋で、
トリスタンを介抱するうち、
愛し合うようになった彼らは結ばれる。


しかし、敵国同士の2人に未来はなく、
トリスタンはイギリスに帰るしかなかった。
そんな中、アイルランド王は、
イギリスの分裂を誘うため、
イギリス人たちを闘わせ、
勝った者に、イゾルデを差し出すと言い出す。


アイルランド王の策略で、
なんと、イゾルデはマークに嫁ぐ事になってしまう。
愛する女が、
自分の育ての親と結婚する事に、
苦悩するトリスタン。
その夜から、二人は逢瀬を重ねるようになるが・・・。





可哀相なトリスタンとイゾルデ。
この2人の関係は、
何と呼べばいんだろう。


だって、不倫とはちょっと違う。
マークと結婚する前から、
2人は愛し合っていたわけだから、
むしろ、
マークとイゾルデの関係の方が不自然なわけで、
逆不倫とでも呼べばいいのか。


マークがまた、
とってもいい人だから困る。
結婚後の彼が、
とんでもない暴君だったりすれば、
2人の罪の意識も軽減されるってもんだけど、
マークは、イゾルデに夢中で。


イゾルデを愛するあまり、
「彼女の様子がおかしい」と、
トリスタンに相談したりしている。
なんというお人好し。
観ているこちらは、
どっちを応援していいのか、
分からなくなってくる始末(笑)。


どうやら、原作は、
もう少し違う趣らしい。
トリスタンとイゾルデは、
媚薬のおかげで結ばれるとか。
よく分からないけど、
この映画の方がずっと自然で素敵な恋物語だから、
本は読まなくていいや(笑)。


評価 ★★★☆☆

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