「私は、マリア・カラス」 [映画]

〔2017年/フランス〕
試写会で観た。
オペラ歌手・マリア・カラスの生涯を描いた、
ドキュメンタリー。
私は、マリア・カラスという人を、
殆ど名前だけしか知らないけれど、
こうして映像を見てみると、
彼女が当時、
いかに人気だったかがよく分かる。
どこへ行くにもパパラッチが追いかけ回し、
気管支炎でどうしても歌えず、
第一幕だけで公演が中止になると、
それはもう大騒ぎ。
そんな風に彼女は、連日のように、
ゴシップ誌の一面を飾ったという。
ネットのない時代、
今のアイドルなんかより、
それはずっと大変な事だったのかもしれない。
それから、有名な、
海運王・オナシス氏との恋愛が、
思っていた以上に、
激しいものだった事も、
映像で分かる。
マリア・カラスとオナシスは、
9年もお付き合いしていたのに、
ある日、突然、
彼が、ジャクリーン・ケネディと結婚した事を
新聞記事で知る。
何という事だ。
そんなの、
ショックという以外の何ものでもなかろう。
私の中で、今までこの話は、
オナシスとジャンクリーンの結婚がメインで、
マリア・カラスの話はサイドストーリー的に、
知識としてあっただけなので、
なるほど、
マリア・カラス側から、2人の結婚を見ると、
そういう風に映るのね、と、
ちょっと見る目が変わった感じ。
映画の中で、
マリア・カラスがステージで歌っている様子が、
何度も観られる。
オペラの知識はなくとも、
その美しいソプラノの声は圧巻で、
聞き惚れてしまう。
評価 ★★★☆☆