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「それだけが、僕の世界」 [映画]

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〔2018年/韓国〕


元東洋チャンピオンだったボクサー
ジョハ(イ・ビョンホン)も今は落ちぶれ、
その日暮らしを送っている。


ある日、ジョハは、
17年ぶりに、音信不通だった母と偶然再会する。


母と一緒に実家に帰ると、
何と自分に、
サヴァン症候群の弟がいる事を知り・・・。





試写会で観た。


荒んだ40歳のボクサーが、
年の離れた、サヴァン症候群の弟の存在を知り、
そこから2人の交流が始まる物語。


上映前に、
この映画に感動した、という、
スピードワゴンの小沢さんがゲスト出演され、
ご自身の印象に残っている場面などを話された。

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そして、
この映画を誰と観たいか、との質問に、
「今まで、一緒に映画に行った事のない母親でしょうか」と
答えられていた。
母と息子が一緒に映画に行くって、いいなぁ。
全然マザコンだなんて思わないな。
毎回毎回一緒というわけでないのなら(笑)。


この映画も、
基本は兄弟の物語だけれど、
母の存在がかなり大きい。


母は、
自分やビョンホンに激しい暴力を振るう夫に耐えて生きてきた。
そして、その夫は、
今、ムショ暮らし。
さらに、自分の事で、
ある秘密を抱えている。


ただ、こんな風に書くと、
重い印象かもしれないけど、
結構コメディタッチで、
会場からは、
時折、笑い声が聞こえる。


特に、
兄弟の場面は、中々楽しい。
力では絶対、兄が強いに決まっているのに、
格闘ゲームをすると、
兄は弟にやられてばかりで、
まるで歯が立たない。


これって、ちょっといい。
腕力では負けていても、
何でもいいから得意な事があれば、
それで自信が持てるし、
やっぱりどんな事でも、
勝つ、って嬉しいし。


この弟君、
他に、ある事で、
天才的な能力を発揮し、
コンクールにまで出る。


その場面は、
ずっと観ていたいくらい、圧巻。


評価 ★★★☆☆

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