「大願成就」 [映画]

〔1959/日本〕
陽新工業の総務部長・三室(高橋貞二)は、
男気があり、部下からの信頼も厚い。
そんな三室に、
同じ部の敬子(桑野みゆき)は、片思いしている。
陽新工業の社長は、
現在、病気療養中で、
その間に、会社は、
泰東工業から資本を入れる事になったと発表される。
しかし、三室はその話に裏があると感じる。
案の定、会社は、
社長と仲のいい三室を格下げし、
三室の部下たちを、
遠い地方に転勤を言い渡す。
三室は反撃のために、
証拠集めを始め・・・。
源氏鶏太さんの
サラリーマン小説を映画化。
会社の乗っ取りを阻止すべく、
男気ある総務部長・三室が、
全力で立ち向かうという、
勧善懲悪なお話し。
1959年の映画だというのに、
不正を暴くために、
会話を録音するというのが凄い。
それって、今と大して変わらないじゃないか。
録音した音声は、
裁判では証拠にならないとは言うけれど、
相手にダメージを与えるには、
絶大な効果があるものね。
議員の暴言音声なんて、
世間には、大変なインパクトだったし。
それから、
営業部の女性社員が、
上司のオッサンと出来上がってる、なんてのも、
現代でもよくある話だ。
なんだ、人間のする事って、
60年前と大して変わりないのね。
この映画にパソコンとケータイを足せば、
現代のお話しとしても、
十分描けそう。
評価 ★★★☆☆