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「旅するダンボール」 [映画]

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〔2018年/日本〕


試写会で観た。


世界でたった一人、
ダンボールアーティストとして活躍されている、
島津冬樹さんを追ったドキュメンタリー。


島津さんのダンボール愛は凄い。
普通の人なら、
単なる「紙の箱」としか見ていない
ダンボールに
常に熱い視線を送り、
「良さそうな」ものを探して回る。


一般の人の、
「良さそうな」ダンボールとは、
頑丈、とか、大きさが丁度よい、とか、
そういうのを言うのであろうが、
島津さんが注目するのは、
箱に書かれた、絵や文字。


それは、印刷されたものだけでなく、
流通の過程で、誰かがマジックで書いた数字などにも、
愛着を感じるようだ。


島津さんは、ダンボールだけでなく、
たとえば、外国のホテルマンが書いた、
ちょっとしたメモなども、
大切に保管している。
「この世に一つのもの」を愛おしく思われるのだと言う。


そんな島津さん、
集めたダンボールをどうするのかというと、
それで財布を作る。

tabisurudanboru2.jpg

会場にも実物が展示されていたけれど、
元はダンボールだったとは思えないくらい、
丈夫で綺麗。


ダンボールとお財布という、
普通なら結び付かない物を
結びつかせた、
島津さんの発想に感心する。


評価 ★★★☆☆

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