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「ワニと鸚鵡とおっとせい」 [映画]

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〔1977年/日本〕


ハワイで、サーカスの団員をしていた、
ゴー(郷ひろみ)と、メリー(樹木希林)だが、
サーカス団が潰れ、
退職金代わりに、籠に入ったオウムをもらう。


途方に暮れた2人だが、
なんと、鳥かごの底から、
1200万円の借用書を見つけ、
その金を頂くために、
早く日本に帰ろうと、バイトを始める。


そんな中、
ゴーは、バカンス中だという、
社長令嬢・七子(秋吉久美子)と知り合い、
恋に落ちる。
しかし、七子はゴーに何も告げず、
日本に帰ってしまう。


飛行機代を作ったゴーとメリーは、
日本へ帰り、
早速、借用書の主である、
谷中の質屋を訪ねるが・・・。





池袋の新文芸坐で開催されていた、
樹木希林祭りで上映されていた1本。
DVD化されておらず、
ずっと観たかったので、嬉しかった。

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おそらく、この映画、
上映された当時は、
全く評価されなかったのではないかと想像する。


ネットでの評価を見ても、
感想を書かれている皆様の点数は低い。
リアルタイムで観ていたかたが
当時を思い出して、
点数を付けたのが殆どではないだろうか。
単なるアイドル映画という扱いだったのだろう。


でも、今観ると、
そう悪くない。
郷ひろみと樹木希林のコンビは絶妙だし、
秋吉久美子も可愛い。


映画と同様、
昭和のドラマが大好きな私にとって、
「寺内貫太郎一家」や「ムー一族」を彷彿とさせるような、
内容や出演陣が、とっても嬉しい。


特に、伴淳三郎さんが出てきた時は、
心で「おぉ!」と言ってしまった。
すごく得した気分。


そしてなにより、今になってみると、
70年代の東京の景色が
これでもか、と出てきて、
映像自体が、すごく貴重。


ラストも悪くない。
無理にハッピーエンドにせず、
切ないような、
物悲しいような、
上手いまとめ方がされている。


評価 ★★★☆☆

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