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「密告者」 [映画]

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〔1965年/日本〕


証券会社に勤務していた瀬川(田宮二郎)は、
莫大な負債を作ってしまったせいで、
会社を辞め、
今は小さな商社のセールスマンをしている。


ある日、社長の沢井が、
瀬川に産業スパイをしないかと持ち掛けてくる。


それは、七洋化学の新製品の秘密を探り出すという任務なのだが、
七洋化学といえば、
常務の荻野は、
昔、瀬川の恋人を奪った男ではないか。


スパイ活動を開始し、
荻野の家に入り込む事に成功した瀬川だが、
ある日、荻野が殺され、
彼に殺人の嫌疑が掛かってしまう・・・。





大映祭で、立て続けに、
田宮二郎さんの映画ばかり観ていたけれど、
なんだか、どれもこれも
似たようなお話ばかりのイメージ。


いつも、田宮さんが、
なんらかの犯罪に巻き込まれるというのが、殆ど。


田宮さんは善人では決してないけれど、
でも極悪人でもないという役ばかり。
それが彼のイメージなのだろうか。


でも、本作はちょっと面白い。
産業スパイ云々より、
昔、深く愛し合っていた恋人を奪われた男が、
奪った男の家を訪ねていくシーンなんか、
めっちゃ私の好きそうな展開ではないか(笑)。


玄関先で、
田宮さんを出迎える元恋人は、
大変に気まずいような、
どうしていいか分からないような表情を浮かべる。
彼女は、田宮さんを嫌いで別れたわけではないのだ。
うーん、面白い(笑)。


その後、彼女の夫は殺される。
B級映画みたいな展開を楽しんだ。


評価 ★★★☆☆

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