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「東京博徒」 [映画]

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〔1967/日本〕


浅草の露店でテキヤをする綾吉(田宮二郎)は、
仲間の矢吹が理不尽な理由で
ヤクザの花笠組のチンピラ・高木から
怪我をさせられた事を知り、
単身、乗り込む。


幹部の志村(天知茂)は、
綾吉の度胸を見込んで、
組に入らないかと誘うが、
綾吉は、それを断る。


高木の逆恨みされ、
逃げた綾吉は、
貸衣装屋の島子(藤村志保)に匿われ、
それがきっかけで愛し合うようになる。


しかし、志村も島子に惚れており、
彼女をモノにしようと・・・。





田宮二郎さんが、
浅草の露店で、
調子よく啖呵売をしている。


それを見ていて、
思い出されるのは、寅さん。
田宮さんが寅さんと同じ事をしているかと思うと、
おかしいし、
おかしいけど、
なんか、全然違うようにも見える(笑)。


同じ事でも、
する人によって、
イメージってずいぶん変わるものなのね(笑)。


田宮さんが、天知茂さんから、
「俺の組に来ないか」と言った時の、
断りの理由がいい。
「自分は、親分だ舎弟だと、そんな面倒な人間関係は真っ平だ」と。


つるまない男、田宮二郎。
カッケー!
そもそも、ヤクザって、
学校や社会の規則が嫌で、
ドロップアウトしたはずなのに、
学校や社会以上の縛りで、
自分たちをがんじがらめにしている組織に入るって、
意味分からない。
本当に強いのなら、
田宮さんみたいに、
誰ともつるまず、やってみろって。


藤村志保さんの家が、
貸衣装屋さんという設定なので、
藤村さんが、
洋装から和装まで、
多彩な衣装替えがあって、
そこも楽しめる。


評価 ★★★☆☆

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