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「恋愛ズバリ講座」 [映画]

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〔1961年/日本〕


【第一話:吝嗇】

リッチマン社の社長・天知茂は、
とにかくケチな男。
彼の口癖は「ギブ・アンド・テイク」。

そんな天知が、恋をしてしまう。
相手は、大富産業の女社長・小畑絹子。
小畑は、天知よりさらにケチな女で、
口癖は、「テイク・アンド・テイク」・・・。


これは、ストーリーというより、
セリフ回しを楽しむ。
なにせ、天知茂さんや小畑絹子さんの喋り方は、
ロボットというか、宇宙人というか、
まるで感情がこもっておらず、
2人が一緒にいても、
恋愛に発展するというイメージが湧かない(笑)。

星輝美さんが、
小悪魔なホステス役で出ていて、可愛い。
彼女は、天知さんの
小切手と印鑑を手に入れる・・・
・・・と書けば、
どういう流れになるかは、分かりますよね(笑)。





【第二話:弱気】

ある田舎の村に、
原子力発電所が誘致される事になり、
東京から、役人・菅原文太が視察に来た。

村のお偉方は、
自分の土地を利用してもらいたく、
菅原を大歓迎するが、
彼の様子がどうもおかしい・・・。


菅原文太さんが、
世間から持たれているイメージとは正反対の、
とっても気の弱い男を演じているのが面白い。
彼は、東京の役人のフリをしているけれど、
実は、村長の娘・池内淳子さんとの
結婚の許しを請いに来たのだ。

村のドタバタっぷりも可笑しい。
原発の建設場所を、
なんとか自分の土地にしたいと、
村の三役が、それぞれ金や愛人を差し出す。
古い映画だけど、
今でも、そういった体質は変わっていないのかも。





【第三話:好色】

結婚詐欺師の沖竜次は、
女を騙しては、金を巻き上げ、殺害する、
を繰り返している。

次のターゲットは、保母・三原葉子。
三原は、小金は持っているらしいが、
グレている弟がいて・・・。


3つの中では、
これが一番好きかも。
サスペンス風味で、
どんでん返しもある。


三原葉子さんが、酔って、下着姿になって、
突然踊り出すシーンが、
好評のようだけれど、
私は、これには特に感慨はなし(笑)。
むしろ奇妙なシーンに思えた。
その奇妙がいいのかもしれないけど。


3話とも、それなりに面白かったけど、
恋愛の「ズバリ講座」というほどには、
特に参考になるような事はなかった(笑)。


評価 ★★★☆☆

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