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「ワンダー 君は太陽」 [映画]

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〔2017年/アメリカ〕


オーガスト(ジェイコブ・トレンブレイ)は、10歳の男の子。
トリーチャーコリンズ症候群という病気のせいで、
他の子とちょっと見た目が異なっているため、
今までに27回も手術を受けてきた。


学校には通わず、
家庭学習をしてきたけれど、
ママ(ジュリア・ロバーツ)は
パパ(オーウェン・ウィルソン)の反対を押し切り、
オーガストを5年生から通学させる事に。


新学期前の夏休み、
ママと一緒に学校に行ったオーガストは、
学校を案内するという、
3人の同級生、
ジャック、ジュリアン、シャーロットと出会う。


そんなこんなで、
オーガストの、
初めての学校生活が始まるのだが・・・。





試写会で観た。


先天性の疾患のせいで、
見た目が他の子と異なり、
家庭学習していた10歳の少年・オーガストが、
初めて、学校という社会に出て、
様々な事を体験しながら、成長する物語。


オーガストの見た目は、
確かに、他の子と違っているけれど、
彼はとても聡明で、
考えも大人びている。


だからこそ、
初めての学校での、
容赦ない、
子供の視線や、言動に傷つく。


子供は、時にとても残酷で、
自分と違っている人間を受け入れない。
「みんな違ってみんないい」なんて言えるのは、
大人だからであって、
子供というのは、
経験値が少ない分、とても狭量だ。


この映画のいい所は、
オーガストの目線だけでなく、
登場人物それぞれの立場から、
物事が描かれている事。


例えば、オーガストの姉は、
オーガストの事は大好きだけど、
それとは別問題として、
両親の愛情が、
ともすればオーガストの方に多く行きがちな事に
気が付いていて、
でも、我慢している。


母親も、
やりたい事は沢山あるけれど、
やっぱりオーガストが大切なので、
諦めている面がある。


友人にしたって、
家に帰れば、
学校とは違う、それぞれの事情がある。
それを考えさせられるこの映画はいい。


それから、
オーガストをいじめていた少年に対する
校長先生の毅然とした態度がいい。


揉み消そうとしたり、
加害者側を庇う事など一切しない。
日本の一部の学校も、
そういう所を見習った方がいいんじゃないのか。


それから、一つ。
オーガストの姉の友人役を演じている、
ダニエル・ローズ・ラッセルという18歳の女優さんが
可愛くてビックリした。
これから出てくるのかしら。
伸びるか伸びないかは、本人次第だと思うけど、
ちょっと注目。


評価 ★★★☆☆

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