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「女房学校」 [映画]

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〔1961年/日本〕


料亭を切り盛りする山本富士子は、
婿養子の夫・森雅之が、
ヒモ同然な事に腹を立て、
家を追い出してしまう。


専業主婦の叶順子は、
夫・川崎敬三が仕事ばかりで
自分をまるでかまってくれない事に
ストレスマックス状態。


川口浩と朝丘雪路夫妻は、契約結婚。
1年ごとに契約を交わし、
嫌になったら、契約更新しないと決めている。


そんな3人の妻たちは、
ひょんなことから、
山本は川崎と、
叶は川口と、
朝丘は森と、
それぞれ、危うい雰囲気になってしまい・・・。





この映画にはビックリした。


川口浩様の未見の作品という事で、
ウキウキ気分で劇場に出掛けたのだけれど、


主題歌に乗せて、
出演者の皆様の名前が出てきたら、
なんと、朝丘雪路さんの文字が。


朝丘さんが亡くなった事は
19日のニュースで知ったのだけれど、
まさか、こんな偶然のタイミングで、
観に行った映画に出演されていたとは。
しかも、役柄は、浩様の奥様。
このお二人が夫婦役を演じていた事にも、ビックリ。


朝丘さんといえば、
私の中では、
豊かなバストの持ち主の、
羨ましいような体型の方という印象なのだけれど、
この映画でも、
そのバストが強調される場面があり、
女の私でも、ちょっとドキドキした。


とにかく、
ここのところ、
西城秀樹さん、星由里子さん、朝丘雪路さんと、
昭和のスターが立て続けに亡くなり、
古い映画好きには、淋しいばかり。


で、映画は、といえば、
3組の夫婦、
特に妻が、
夫に大きな不満を持ち、
そんな時、
夫と正反対のタイプの男に出会って、
気持ちが揺れる・・・という物語。


そんなに上手い具合に、
3組の夫婦の浮気相手が、
スワッピングみたいに、
円を描くわけがないのは分かってるけど、


それぞれの出会いが、
そう不自然でなく、
なんだか納得してしまう。


ただ、いつも思うのは、
この手の映画は、
もう殆どのオチが、
夫婦が元の鞘に収まるのがお約束なんだけど、
たまには、全員が新しい相手と新生活を始める、
というのを見てみたい気もする。
それじゃ、シャレにならないから、
駄目なのかなぁ。


小沢栄太郎さんが、
山本富士子さんの父親役を演じておられたけど、
今回は、良かった。


すごくいい父親で、
いつもの嫌味な様子は微塵もなかったわ(笑)。
これこそが、
小沢さんの素に近いんじゃないかと、
思ったりして。


全体的に、
モダンでお洒落な映画だった。


評価 ★★★☆☆

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