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「おもてなし」 [映画]

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〔2017年/日本・台湾〕


琵琶湖のほとりにある老舗旅館「明月館」。
5年前に主人が亡くなり、
今は、娘の梨花(田中麗奈)が、
母・美津子(余貴美子)を支えながら、
なんとか経営している。


しかし旅館は、
美津子の大学時代の恋人で
台湾人のチャールズに買収され、
チャールズの息子・ジャッキーが、
再建のためにやって来る。


日本の「おもてなし」の心を
理解できないジャッキーと、
梨花は衝突する。


ジャッキーの来日の目的は、
もう一つあった。
それは、かつての恋人・尚子と会い、
よりを戻す事。


しかし、尚子には既に婚約者がいた。
ジャッキーは、明月館を改装して、
尚子の結婚式を
ここでするよう、勧め・・・。





試写会で観た。


映画のあとに、
主演の田中麗奈さんによる
トークショーがあった。

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田中麗奈さんは、
以前、「幼な子われらに生まれ」の舞台挨拶に来られた時、
 ↓
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2017-08-08
思っていた以上に素敵な方だなぁという印象だったので、
今回もとても楽しみで。


田中さんは、
映画についてお話される時、
言葉を一つ一つ丁寧に選んで話しているのが
よく分かり、
上っ面なことは言えないというような
気持ちが伝わってくる。


年相応の落ち着きがあり、
芸能人という華やかなお仕事をされてはいるけれど、
いい意味で普通で、
真っ当な方、という印象を受ける。


田中さんは以前にも、
映画で中国語を話された事があるそうで、
今回の撮影現場でも、
通訳さんが眠ってしまった後、
ご自身が監督さんの中国語の通訳を
された事もあったとか。


映画は、
老舗旅館を立て直すために奮闘する、
田中さんを主人公に
物語が進むわけだけれど、


やっぱり、「おもてなし」の心って、
外国の方には上手く伝わらないのか、
いや、田中さん自身も、
その心がよく分からないようで、
「おもてなし教室」の講師から、
叱られたりしている。


この「おもてなし教室」というのが、
ちょっと笑える。


講師を演じるのは木村多江さん。
結構厳しい(笑)。


ものの作法や心を知らない、
不調法者の私も、
この教室に行った方がいいのかも(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「坂道のアポロン」 [映画]

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〔2018年/日本〕


家庭の事情で、
横須賀から佐世保に転校してきた、
男子高校生・西見薫(知念侑李)。


転校初日、薫は、
ひょんなきっかけから、
「札付きのワル」と恐れられている、
川渕千太郎(中川大志)と口をきくようになる。


また薫は、クラス委員で美少女の律子(小松菜奈)とも
親しくなり、
レコード店を営む律子の家に
招待される。


すると、店の地下で、
千太郎がジャズドラムを叩いていて驚く。
千太郎と律子は幼馴染だったのだ。


ピアノが得意な薫と千太郎は
音楽を通じて親しくなってゆくが、
ある出来事がきっかけで、
喧嘩になってしまう・・・。





試写会で観た。


ここのところ、
定期的に作られている、
高校生を主人公にした
青春物だけど、


大抵の映画が、
恋愛を描いているものなのに対して、
こちらは、
男の子同士の友情もの。
他の作品とは一線を画しているようで、
中々いい。


途中、ちょっと、
知念侑李と小松菜奈の、
恋愛っぽい雰囲気もあるけど、
大して重要ではないし。


知念侑李と中川大志が、
教室の机を叩くだけのセッションに、
引き込まれる。
それが2人の本格的な友情の始まりとも
言える場面。


その後、2人は友情を深めてゆくわけだけれど、
物語のお約束通り、
すれ違いが続いて、
口もきかない関係に陥ってしまう。


ジャズが大好きだったはずの中川大志が、
知念侑李との友情を断ち切るように、
ロックバンドに加入して、
文化祭で演奏。


この文化祭での場面が、
この映画のメイン。
2人がどんな風に友情を復活させるかは、
観てのお楽しみ(笑)。


ただ、この描き方だと、
ロックが駄目みたいな感じがするけど、


ロック大好きな私は、
バンドが演奏する音楽に、
すごく乗ってしまったよ(笑)。
あれはあれで、有りだ。


ラストもなかなかいい。


評価 ★★★☆☆

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「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」 [映画]

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〔2016年/イギリス〕


ストリートミュージシャンの
ジェームズ(ルーク・トラッダウェイ)は、
住む家もなく、
その日食べる物にも事欠くという
どん底の生活。


しかも、彼は薬物依存症で、
中々抜け出せず、
また病院に搬送される。


退院しても
行き場のない彼に、
更生担当の女性が部屋を用意してくれる。
するとその部屋に迷い込んできたのが、
一匹の野良猫。


ボブと名付けた、その猫を連れ、
路上で歌うと、
彼らの周りに人が集まるようになる。


ボブのおかげで、
運が向いてきたように感じたジェームズだが、
彼の薬物中毒の友人が、
金をせびりに来て・・・。





先日書いた、
高知県の「あたご劇場」さんで観たのが、
この「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」。


実話なのだそうだ。


主人公とも言える猫のボブちゃんが、
なんともまぁ、可愛くて、お利口で、
それから、
ジェームズの肩の上に、
普通に立っている姿に、
何とも言えない可笑しみがある。


ボブちゃんは、
殆どのシーンで本物のボブちゃんが演じているそうなので、
きっと人間の肩に乗るのが好きなのでしょうね。
こんな風に乗っていれば、
自分は歩かずに、
高い所から景色を楽しみながら
移動ができる。
うーん、賢い(笑)。


しかも、ボブちゃん、
サブタイトルにもあるように、
ハイタッチができる。
その仕草が人間みたいで、
すごくいい。


このボブちゃんのおかげで、
運が向いてくるジェームズだけれど、


ただ、やっぱり、ちょっと引っ掛かるのが、
彼の薬物依存。


ボブちゃんと出会ってからのジェームズは、
なんとか依存から抜け出そうと、
ヘロインを断っているのだけれど、


それ以前に、
そもそも、なぜそんな物に手を出してしまったのか。


どんな事にも、最初の1回目がある。
他の事ならともかく、
薬物だけは、
最初の1回と、
後の100回・1000回は同じ。
0回と1回の間には、
天国と地獄ほどの開きがあるというのに。


せっかくのほっこり系映画なのに、
小うるさい感想を書く女ですみません。
私だって、
胸を張れるほどの生き方はしていないのだから、
他人の事をとやかくは言えなんだけどね。
(でも薬物だけはやってない←当たり前だ(笑))


評価 ★★★☆☆

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☆高知旅行 その3☆ [旅行]

1日目の夕方。
私はみんなと離れ、
一人、別行動をさせていただきました。


向かった先は、
映画館、「あたご劇場」。

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高知に行く数日前、
この昭和な映画館の事を知り、
そうなるともう、
いても立ってもいられなくて(笑)。

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想像以上の昭和な感じに、
胸のときめきが止まりません。

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なんと、チケットブースはお留守。
お金を払わずに映画を観たとしても、
分からない気もするのですが、
そのような方はいないのでしょう。


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中に入らせていただきました。


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このロビー、
なんて素敵なの。



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少しして、
帰ってこられた映画館の方と、
色々お話しさせていただきました。

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こちらが開館したのは、
昭和30年。
63年もの間、
市民の皆様に、
映画を届け続けているとの事。


ここ最近の上映作品は、
「午後8時の訪問者」
「しゃぼん玉」
「パターソン」
「幼子われらに生まれ」
「エルELLE」
「女神の見えざる手」などなど。
作品選びのセンスの良さにも、驚かされてしまいます。


映画は1日1作品が繰り返し上映され、
観客は入れ替え制ではなく、
お金を払えば、
一日中いてもいいのだそうです。


ちなみに、この日の上映作品は、
「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」。
ラッキーな事に、
観たかったのに、時間が合わなかった作品です。
まさか高知県で観る事になろうとは、
思ってもいませんでした。


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 ↑
このオレンジ色の扉を開けると、


このような劇場が広がっています。
 ↓
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スクリーン側から見た座席。


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2階もあります。


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2階から1階を見た景色。


あぁ、これらの写真を見直しているだけで、
嬉しくて、
自然に顔がニコニコしてしまう。
素晴らしい体験でした。


お話しをしてくださった館員さん。
本当にご親切にありがとうございました。
できれば、ずっとずっと、
この映画館を存続させていってほしいと、
心から願っています。


※写真は、許可をいただいてアップしています。




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初めての四国。
楽しい旅行でした。


以前、このブログで、
47都道府県で泊まった事のある県がいくつあるか、
数えた事があるのですが、
 ↓
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2013-09-16
これでもやっと18県。
全県制覇、できるのかなぁ(笑)。


・行った事のある県

 宮城県
 福島県
 栃木県
 千葉県
 埼玉県
 東京都
 神奈川県
 静岡県
 長野県
 愛知県
 岐阜県
 石川県
 滋賀県
 京都府
 奈良県
 和歌山県
 大阪府
 高知県


・行った事のない県

 北海道
 青森県
 岩手県
 秋田県
 山形県
 茨城県
 群馬県
 山梨県
 三重県
 新潟県
 富山県
 福井県
 兵庫県
 岡山県
 広島県
 鳥取県
 島根県
 山口県
 香川県
 愛媛県
 徳島県
 福岡県
 佐賀県
 長崎県
 大分県
 熊本県
 宮崎県
 鹿児島県
 沖縄県
 
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☆高知旅行 その2☆ [旅行]

高知旅行、二日目は、
四万十川まで足を延ばしました。


四万十川の清流を見る事は、
私の夢でもありましたので、
本当に楽しみで。

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川を下る船に乗りました。
こんな季節のせいか、
乗ったのは私たち4人だけ(笑)。

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四万十川の水はどこまでも青く、
どこまでも美しい。

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映画などで見るより、
ずっと広く、
舳先だと、
より広さを実感できます。

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沈下橋。
川が増水しても、
洪水にならないようにと、
シンプルに作られた橋。

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こちらから向こうへ歩いて渡りましたが、
やはり欄干のない橋というのは、
ちょっと怖いです(笑)。
この橋、普通にダンプカーも通るそうです。

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橋からみた川。

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夏、水が増えると、
子供たちは、橋から川に飛び込んで
遊ぶのだそうです。

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