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「ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走」 [映画]

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〔2016年/フランス〕


パリ在住のコックス家は、
整形外科医の主・トム、
妊娠している妻・ジュリア、
9歳の娘・リゾン、
そして7歳の息子・ノエの4人家族。
今日から、夏のバカンスに出掛ける。
最新システムを搭載した新車の運転を
トムは楽しみにしている。


ところが、出掛けに、
トムの父・ベンがやってくる。
恋人に振られたばかりのベンを
不憫に思ったトムが、
ジュリアに相談も無しに誘ったのだ。


ジュリアは不機嫌になるが、
とりあえず出発。
すると、ベンは、途中のサービスエリアで、
変な女・メロディを拾い、
トムたちに内緒で後部座席に乗せ、
横になって隠れているように言う。


車は順調に走り出すが、
トムがなぜか焦りだす。
車のブレーキが利かない!
130キロからスピードが落ちない。
さらに事態は悪化する。
160キロものスピードが出てしまったのだ。


そんな中、メロディが起き上がり、
トムたちは仰天する。
さらに、そんな車内で、
家族の隠し事が露呈され大混乱・・・。





始まって10分間くらいまでは、
「失敗だったかなー」と思いながら観ていた。
「予告では面白そうだったけど、ちょっと違ったかなー」と。


ところが、ところが。


後部座席に隠れていたメロディが
姿を現したあたりから、
もうダメ、
笑いが止まらない。


笑って笑って笑いまくる。
面白い、
面白過ぎる。
何なんだ、この映画。


複雑な事は何もない。
ブレーキの壊れた車が、
160キロのスピードで、
高速道路を走り、
乗っている6人の人間が、
その中で、
すったもんだしている。


ただそれだけで、
あんなに笑えるなんて、
凄いよ、この映画。


特に可笑しいのが、
家族とは何の関係もない、
赤の他人のメロディ。
爺ちゃんが拾った、
若いんだか、意外と年食ってんだか分からない、
この女を演じているのは誰なんだ?


そう思い、調べてみると、
シャルロット・ガブリという女優で、
30歳らしい。
あまりお利口そうでない女の演技が素晴らしく、
「この人の過去の映画も、未来の映画も全て観たい」と
思わせられる。


いつもはあまりしない事だけど、
今回のレビューでは特別に、
このガブリさんの写真を載せちゃう(笑)。


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こんな彼女が、


こんな事に。

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なんと彼女はこのシーンを、
スタントなしで、
自分でこなしたのだそうだ。


なるほど。
そんな本気度が、
観ている私に伝わったのかもと、
なんだか納得。


観終わった後は、
心も体もめっちゃ軽く、
スキップしながら帰りたくなったくらい楽しめた、
1時間半だった。


映画って、やっぱりいい!!


評価 ★★★★★

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