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「君の膵臓をたべたい」 [映画]

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〔2017年/日本〕


母校の高校で教師をしている僕(小栗旬)は、
図書室の本の整理をしながら、
生徒と話すうちに、
高校時代のクラスメイト山内桜良(浜辺美波)と過ごした、
数か月の出来事を思い出す・・・。


内気な高校生の僕(北村匠海)は、友達もなく、
一人で過ごすのが好きだった。
ある日、僕は病院の待合室で、
「共病文庫」とタイトルされた、
日記を拾う。


数行読んだそこには、
「自分は、膵臓病でもうすぐ死ぬ」と書かれており、
驚いていると、
持ち主が、クラスメイトの桜良だと知り、
さらに驚く。


以来、2人は友達になり、
デートするが、
桜良は入院。
そして一時退院して、
待ち合わせている時・・・。





試写会で観た。


この衝撃的なタイトルの本は、
以前から知ってはいたけれど、未読。


読んでから観るのも、
観てから読むのも、
その辺のこだわりは私にはないけれど、
(こだわりがあったとしても、
 すべてがそんなに上手くタイミングが合うわけないし)
これは、読んでから観た方が、
より楽しめるのではないかと思われる。
今回は仕方ないけど。


タイトルから、
おそらく難病ものかと想像がついたけれど、
やはり主人公の少女・桜良は、
膵臓に、重い病を抱えている。


そして言う。
体のある部分が悪い時は、
同じ部分を食べるといいらしい、と。
だから私は、
「君の膵臓をたべたい」と。


ラスト近くの桜良の、
「人が今ここにいるのは、
 運命でもない、必然でもない、
 自分で選んで、流れてきたんだ」
というセリフは、
なんとなく私が普段から思っている事と似ている気がして、
肯いてしまう。


僕と桜良は、
恋人同士というわけではない。
桜良は、僕を、
「仲良し君」と人に紹介する。


ほんっとにいい年して
笑われてしまうけど、
私は「仲良し」って言葉の語感や、
「仲良し」としか言いようのない関係が
とっても好きで、
自分も誰かと話している時、
よく、この言葉を使ってる気がする。


「恋人」や「友達」という言葉には、
何か含みがある場合も多いけど、
「仲良し」と言ったら、
それ以上でも、それ以下でもなく、
ひたすら
いい関係が連想されて。


場内は、泣いているかたが結構いるように
感じられた。
それから、隣の若いカップルは、
手を繋ぎ合って観ていたようだ。
いや、決してジロジロ見ていたわけじゃないです。
そんなもん、チラっと見ればわかる(笑)。
そして、この映画は、
そんな風にして観るのが、
正しい鑑賞法なのかもしれない(笑)。


評価 ★★★☆☆

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