SSブログ

「カフェ・ソサエティ」 [映画]

cafesociety.jpg
〔2016年/アメリカ〕


1930年代のハリウッド。
映画黄金記の、この都に、
辣腕プロデューサーの叔父・フィル(スティーブ・カレル)を頼って、
ニューヨークからボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)がやって来た。


フィルの雑用係をするようになったボビーは、
フィルの秘書で、
美しいヴェロニカ《愛称・ヴォニー》(クリステン・スチュワート)に
恋してしまう。


紆余曲折を経て、ヴォニーと結ばれたボビーだが、
ある日、衝撃の事実を知り、
失意のまま、ニューヨークに帰る。


ニューヨークで、レストラン経営を成功させたボビーは、
かつての恋人と同じ名前のヴェロニカ(ブレイク・ライブリー)と出会い、
結婚する。


ところが、そんな彼の前にヴォニーが現れ・・・。





試写会で観た。


ウディ・アレン監督。
相変わらず、冴えている。
これを書くにあたって、
そういえば、アレン監督って何歳なのだろう、と思い、
調べてみたら、
なんと81歳!


81歳で、こんな軽妙で、
オシャレで、
面白い映画って撮れるって、
どんだけ素晴らしいセンスなのかと、
驚くばかり。


私がいつか81歳になった時、
せめて今の自分くらいの感覚を
持ち続けていられるだろうか、と思う。
いや、何事も自分次第、努力次第。
頑張ろう(笑)。


この映画も、
一応、
ボビーという青年を主人公として描かれてはいるけれど、
ボビーの主観が全てではなく、
何となく、全体を俯瞰で眺めているような、
人生なんてそんなものさと、
教えられているような、
気持ちになる。


だって、
全ては一筋縄ではいかない。
恋も仕事も、上手くいっている時は楽しいけど、
それだけではないし、
いい波が来たと油断すると、
また壁にぶつかって、
順風満帆だと思っていると、
惑わされるような出来事があって・・・
の繰り返し。


そんなこんなを、
重くならず、
絶妙なタッチで描いてくれるアレン監督。
100歳まで、
映画を撮ってほしいなぁ。


時折挟まれる、
ボビーの兄のエピソードが、
物語の本筋と大きくは絡まないんだけど、
面白くてたまらなかった。


評価 ★★★★☆

nice!(70)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画