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「無限の住人」 [映画]

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〔2017年/日本〕


100人斬りの異名を持つ侍・万次(木村拓哉)は、
目の前で、最愛の妹を惨殺され、
生きる意味を失う。
すると、そこへ現れた謎の老婆(山本陽子)から、
体の中に「虫」を入れられる。
「虫」は、あらゆる傷口を塞いでしまう力があり、
万次は不死身となる。


50年後。
逸刀流統主・天津影久(福士蒼汰)に
両親を殺された少女・凛(杉咲花)は、
復讐を誓う。


凜は、江戸のどこかに存在するという、
不死身の男を探し回り、
やっと万次に辿り着く。
凜の姿が、
かつて殺された妹にソックリな事に驚く万次。


凛の敵討ちの手助けをすると決めた万次は、
影久を追ううちに、
壮絶な戦いに身を投じてゆく事となる・・・。





試写会で観た。


拓哉だ。
去年、正月明けから大晦日までの丸々一年間、
私を振り回し、
一喜一憂させた、
SMAPの木村拓哉だ。


拓哉の姿をスクリーンで観るのは、
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」以来
7年ぶり。
「どこを切っても拓哉」だった、
7年前の、あの演技から、
変化はあるのか、
それとも、変っていないのか。


まぁ、私はどちらでもいい。
拓哉の演技には、
特に期待はしていない。
SMAPのメンバーとしての拓哉が好きだった。
5人揃った時が好きだった。
もう、この世にSMAPはいない。


で、映画。
中々面白かった。
拓哉がもう、
バッタバッタと人を斬りまくる。
「そ、そんなには無理じゃない?」と思うくらい斬る。
でも、違和感はなく、
むしろ、流れ出す血を楽しむ。
グロいとも思わない。


拓哉が斬られると、
その傷口に、
何やら、うじゃうじゃしたものが蠢く。
これが、謎の老婆から体に入れられたという「虫」か。
実際、体の中に虫がいると想像すると、
ゾッと背筋が寒くなるけれど、
その辺の映像は上手くできていて、
嫌悪感は湧かない。


それより、
この「虫」のおかげで不死身だというけれど、
死因って、
何も斬られた時ばかりとは限るまい。
もしも、焼死したとか、
溺れ死んだとか、
毒殺されたとかだったら、
この「虫」は役に立つのだろうか。


死ねない拓哉は、
毎日が退屈で、無為に生きている。
生きる事に飽きている。
やっぱり人は、終わりがあるからこそ、
今しか出来ない事に
一生懸命になるのでしょうね。
私は永遠の命なんていらない。


一応、時代劇の体をなしてはいるけれど、
無国籍映画といっていいだろう。
人々の髪形も、着物も、刀も、
日本であって日本でないような描かれ方。
何も考えずに楽しめる。


評価 ★★★☆☆

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