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「乱れからくり」 [映画]

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〔1979年/日本〕


大学を中退し、
ブラブラしていた勝敏夫(松田優作)は、
宇内舞子(野際陽子)が経営する探偵社に就職し、
早速仕事に取り掛かる。


それは、玩具メーカー「鶴寿堂」の社長・馬割鉄馬(岸田森)からの依頼で、
会社乗っ取り工作の不穏な動きを
調査してほしいというものだった。


鉄馬の息子で営業部長の宗児(峰岸徹)と、
鉄馬の甥で製作部長の朋浩(沖雅也)は
犬猿の仲で、
敏夫は、まず朋浩の車の尾行から始める。


すると、途中で車が炎上、
朋浩は全身火傷で死に、
朋浩の妻・真棹(篠ひろ子)だけが、
何とか助け出されるが・・・。





映画自体は、
まぁ、それなりといった感じだったけれど、
ある場面で、
私の心は「おぉ!」と叫び声を上げていた(笑)。


それは、松田優作演じる探偵が、
馬割家の広大な庭の中心にあるという、
直径1メートルくらいの平らな五角形の石を、
ある方法で開けた時。


石は、鍾乳洞の入り口の蓋の役目を果たしていたのだけれど、
その、蓋を開けた時の印象は、
まるで井戸を蓋を開けた時と同じ!


あー、なんとも胸ときめく(笑)。
地面に、何らかの蓋状のものがあって、
それを横にずらして(横というのが重要なのかも(笑))、
中を覗くと、
何か恐ろしい世界が開けている・・・。
いいわいいわ♪


一部のブロガーさんの間で、
私の事は、
「井戸の女=貞子」
のイメージが定着しているようだけれど、
もうこれで否定できなくなった感じ。
もう、貞子でもなんでも、好きに呼んでくれってんで(笑)


馬割鉄馬の役を岸田森さんが演じているのだけれど、
やっぱり私は、岸田さんのお顔って、
ハッキリ分からない。
この鉄馬にしても、
体調の悪い老人、
なのにエロ爺さん、という役で、
白髪のかつらで扮装しているものだから、
素の顔は不明(笑)。


一つ、めちゃくちゃ気になった事。
途中で殺された峰岸徹さん、
死んでいるというのに、
その腹が、上下に動いていて、
生きているのがハッキリわかる気がするのだけれど・・・。
てっきり私は、
実は彼は生きていて、
誰かに襲い掛かる、という設定なのかと思ったほどで、
でも、最後までそのような事はなかった(笑)。


映画などで、遺体を見る度に、
「この俳優さんは今、何とか動かないように頑張ってるんだろうな」と
私の方が息苦しくなる事が多いけれど、
峰岸さんは、細かい事は気にしない方のようだ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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