「にがくてあまい」 [映画]
〔2016年/日本〕
広告代理店で働くマキ(川口春奈)は、
可愛いのに、ズボラで男運なし。
そして、大の野菜嫌い。
ある日、バーで酔いつぶれた彼女は、
目覚めると、
自分の部屋でイケメンが料理している事に驚く。
彼・片山渚(林遣都)こそ、理想の恋人、
このまま同棲の流れにもっていかなくては、と、
焦るマキだったが、
渚がゲイである事が分かり、ガッカリ。
それでも、なぜか同居することになった2人。
料理上手な渚の作った弁当を毎日持たされるマキ。
野菜がこんなに美味しかったとは!
2人は共に、
家族との間に確執を抱えていた。
それを解決するために行動を開始し・・・。
試写会で観た。
※映画ナタリーさんより
上映前に、出演者の皆様の舞台挨拶。
川口春奈さんは、やっぱり可愛い♪
お母さん役の石野真子さんも、
テレビで見るそのままの、キュートな方だった。
男性陣のお話が面白く、
また、心理テストなどをしたせいか、
いつもより長い、40分近い挨拶だった。
で、映画。
最初の方は小ネタで笑ってしまう。
主人公のマキは、
会社で見栄を張って、
恋人がいる風を装っている。
そこで出会った、
理想のイケメン・渚に、マキの妄想は膨らむばかりで、
同僚たちの羨ましそうな様子を想像しては、
「きゃ☆」などと考えている彼女が可笑しくて。
私もいい年して結構妄想好きなので、
ちょっと分かる、なんて思ったり(笑)。
しっかし、夢はあっけなく打ち砕かれる。
渚はゲイなんだもの。
なんという究極の片思い。
どんな片思いだって、
もしかして、もしかして、もしかしたら、
恋が成就する可能性は0%ではないけれど、
この理由だと、
同じ土俵にさえ上がれない。
これがおフランスなら、
「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」のような展開になるんだろうけど、
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2010-10-06
ここは日本、
原作はコミック。
あんな色っぽい流れになるはずもなく。
肝心の、
お料理や、野菜嫌いの克服の場面は、
まぁ、普通。
マキが、渚の作った料理を食べて、
「野菜がこんなに美味しいとは!」と言う場面が多すぎ。
1本の映画で、2度似たような場面があるのって、
わたし的には、駄目だと思っているのだけれど、
この映画は、それを繰り返しすぎで。
それから、マキは
親との確執があるという設定だけど、
あんなに簡単に親と和解できるなら、
それは確執とは言わないでしょ。
マキの父親が渚に、
「マキをもらってやってくれないか」という場面も、
めんどくせー。
うるさいなぁ。
親でも他人でも
人の結婚に口出すなんて、
いつの時代の人間だよ、って。
そんなこんなを深く考えず、
気楽に楽しめばいい映画。
評価 ★★★☆☆