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「アイアムアヒーロー」 [映画]

iamahero.jpg
〔2016年/日本〕


漫画家を目指し、作品を描き続けるも、
思うような結果が出せない鈴木英雄(大泉洋)35歳。
いい年をして、夢のような事ばかり話す彼に、
同棲相手の徹子(片瀬那奈)は、ついにキレて、
深夜、アパートから彼を追い出す。


けれど翌日、徹子から謝りの電話が入る。
ウキウキと部屋に戻った英雄だが、
なぜか徹子は化け物のような姿で
英雄に襲いかかり、
抵抗した彼は、徹子を殺してしまう。


慌てて逃げた英雄は、
街の様子に驚く。
ゾンビのようになった人間、
通称、「ZQN(ゾキュン)」が、
まだZQNなっていない人間を襲っているのだ。


見知らぬ女子高生・比呂美(有村架純)と共に
タクシーの乗った英雄は、
富士山近くの、ショッピングモールに辿り着く。
そこの屋上では、無事だった人々のコミューンがあった。


モールの別の棟には、
大量の食糧があるとの事で、
そこへ向かった英雄たちだが、
そんな彼らに、ZQNが襲いかかってくる・・・。





試写会で観た。


ここの所、本当に試写会に当たりまくっている気がする。
もちろん、数多く応募しているせいもあるけど、
やっぱり、今はそういう波が来ているのだろうか。
こんな事なら、もっと前から、
試写会に目を付ければ良かったと思うけど、
人には、その時その時の状況がある。
応募しなかったのには、
それなりの理由があるわけで、
まぁ、今は毎日、郵便受けを見るのが楽しみだ(笑)。


しかも、昨日のこの試写会、
なぜか、もう公開されている映画なのに行われたという、
初めてのパターン。
試写会のカラクリって一体どうなっているんだろう。


で、映画について。
かなりのスプラッターらしいとは、
一緒に行ったyonta*さんから
教えていただいてはいたのだけれど、
上映前にも、近くにいた観客の方が、
「なんか、凄く気持ち悪いらしいよ」と話しているのが、
耳に入ってきた。


そっか、そんなに凄いのか、
でも、大泉洋だよ、
「彼の映画にしては」ってくらいじゃないの?と思っていたのだけれど、


いやー、凄かった(笑)。
血だらけ、
脳味噌だらけ、
内臓だらけ(笑)。


大泉洋は、
かなりヘタレな男で、
観ていてもイライラするし、
本人もそれを自覚してる。
自分の駄目っぷりを、
涙ながらに悔悟する場面もある。


だけど、
スイッチが入ってからは凄い。
ラストのZQNとの死闘は壮絶。
日本の一般映画でここまでするって、
今まで、あまり観た事がない気がする。


これは、「人間」対「ZQN」の映画ではあるけれど、
「人間」対「人間」の映画でもある。


ショッピングモールの屋上で暮らす人々は、
若者が殆どなんだけど、
そこでの勢力争いの最低な事ったら。
結局、人は、どこへ行っても、
最後に苦しめられるのは人間関係。


私は、
DQNに支配されて暮らすくらいなら、
ZQNに噛まれて、ゾンビになった方がまだマシだわ。


それから、さして重要ではないシーンだけど、
冒頭の、大泉洋と片瀬那奈の同棲のシーンが、
個人的に面白かった。


女って愛情が冷めると、
ああいう風な態度取るよなぁ、って(笑)。
あの2人だって、
付き合い始めの頃は、
いちゃいちゃしていただろうに(笑)。


評価 ★★★★☆

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