「マジカル・ガール」 [映画]
〔2014年/スペイン〕
12歳の少女・アリシア(ルシア・ポジャン)は、
日本のアニメが大好きな女の子。
ところがそんな彼女が白血病に罹り、
余命いくばくもないと宣告されてしまう。
アリシアの父・ルイス(ルイス・ベルメホ)は、
彼女の一番の願い、
「魔法少女ユキコ」のコスチュームを着たいという
夢を叶えてやりたくて、
ネットを検索。
しかしそれは一点物で、かなりの高額。
金の無いルイスは、宝石店のウインドウを壊して盗みに入ろうとする。
一方、精神科医の夫を持ち、
高級マンションで暮らしているバルバラ(バルバラ・レニー)は、
一見幸せそうだが、
実は心に闇を抱えている。
彼女は、大量の薬を酒で流し込み、
自殺を試みる。
しかし、激しい吐き気で、
ベランダから嘔吐。
すると吐瀉物が、
今まさに泥棒に入ろうとしていたルイスにかかってしまう。
ルイスを部屋に招き、
謝罪して、シャワーを貸したバルバラは、
彼と一線を越えてしまう。
すると、行為を録音していたルイスから、
「夫にバラされたくなかったら、金を用意しろと」
脅迫され・・・。
噂には聞いていたのよ。
このスペインの映画で、
日本の演歌歌手、長山洋子さんの
曲が使われているって。
で、映画を観に行ったら、
本当に使われてた~。
白血病の少女・アリシアが大好きな、
日本のアニメの主題歌として、
長山さんのアイドル時代のデビュー曲、「春はSA-RA SA-RA」が流れ、
アリシアは、かなりノリノリで、
歌に合わせて踊る♪
日本にはもっと有名なアイドルが沢山いるのに、
なぜに長山さんが選ばれたのか、
そして、
長山さんを選ぶ理由があったにしても、
彼女のヒット曲「ヴィーナス」でなく、
なぜにこの歌なのか。
逆に、ものすごいセンスを感じる。
私はカラオケもアイドルも、
かなり好きな方だと思うけど、
この「春はSA-RA SA-RA」は知らなかった。
勉強不足だわ。
なんだか歌いやすそうだから、
練習して、今度カラオケで歌ってみたい(笑)。
なんだか話が長山さんの方に行ってしまうけど、
映画も結構面白い。
全く関係のない物語と、登場人物たちが、
ひょんな事から結びついて、
最後は大変な事態になるという流れは、
細い川同士がくっついて、
いつしか濁流になったような、と表現すればいいのか。
個人的には、
バルバラの身に起こった、
ある凄い状態に、
「一体どんなことをすれば、あんな風になるのか。
あそこまで行くと犯罪じゃん」と、
かなりショックだった。
その後の展開もちょっとびっくり。
評価 ★★★☆☆