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「オルゴール」 [映画]

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〔1989年/日本〕


かつて、阿南連合の組員だった
ヤクザ・勇治(長渕剛)も、
今は一匹狼。
阿南連合の組長・阿南勝成(寺田農)は
勇治を目の敵にしている。


勇治の妹・きよ(仙道敦子)は、
勇治の舎弟・翔(哀川翔)と恋人同士で、
一か月後の結婚式を心待ちにしている。


そんな勇治の気がかりは、
まだ一度も会った事のない、
息子の蓮。


勇治が服役中、
妊娠していた元妻の早苗(永島暎子)は、
蓮とは絶対に会わないという念書を勇治に書かせ、
そのまま離婚したのだ。


ところが阿南から蓮の写真を見せられた勇治は逆上し、
ついに蓮と会う。
蓮を車にのせ、幸せなドライブ。
しかし、阿南は翔ときよを誘拐し・・・。





昨日、DVDレンタル店に行き、
木下恵介監督の映画を選び、
レジに向かう途中、
この「オルゴール」が目に入り、
「あ」と思った。


連日報道されている、
清原和博氏の事件で、
清原氏が、何度も繰り返しこのDVDを観ていたと書かれていたのが
記憶に残っていたから。


人が繰り返し観た映画と聞かされては、
映画好きの端くれとして、
気にならないはずがない。


迷ったけれど、
木下監督のDVDは棚に戻し、
こちらを借りてみようと思った次第。
こんな機会でもなければ、
おそらく金を出してまで、
観ようとは思わない映画だと思う。


これが清原氏が好んだ世界観か、と思う。


私は清原氏の事を、
別に好きでも嫌いでもないけれど、
何故やってはいけないものに
手を出してしまったのかと、
それだけが残念でならない。


まだ彼がとても若かった時、
日本シリーズで優勝を目前にし、
グラウンドで泣きながら守備についている様子などを見ると、
基本的には、
とても繊細な人ではないかと思う。


その繊細さが、
いい意味で表に出る時はいいのだろうけれど、
弱い心の隙に、
悪いものが入り込んでしまった、
そんな印象を受ける。


いずれにせよ、
犯してしまった罪は消えないし、
時間は元には戻せない。
何とかして、
薬物を断ち切れればいいのだけれど、
それは彼次第という所だろうか。


評価 ★★★☆☆

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