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「Re:LIFE リライフ」 [映画]

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〔2015年/アメリカ〕


15年前、アカデミー賞脚本賞を獲得したヒュー・グラントは、
その後、ヒット作が出せず、
過去の栄光にしがみつくようにして
暮らしている。


しかし、収入がなくては生きていかれない。
エージェントから、田舎町の大学の、
シナリオ講師としての口ならあると言われた彼は、
不承不承、その仕事を受ける。


大学に着いた彼は、
早速、女子大生・ベラ・ヒースコートとベッドを共にし、
また、受講生10人を選ぶ際、
提出された脚本は一つも読まず、
全員を顔だけで決める始末。


さらには、
教授たちが集まるパーティで、
厳しい女性教授・アリソン・ジャネイの尻に触り、
彼女を怒らせてしまう。


どうにも合わない講師の仕事。
しかしグラントは、
生徒の一人でシングルマザー・マリサ・トメイの
真面目な生き方や、
熱心にシナリオの勉強をする生徒たちの様子に触れ、
次第に変わってゆく・・・。





ヒュー・グラントのコメディは大好き。
これを書くのに、
彼の事を少し検索していたら、
思っていたより出演作が少ない事に気が付いた。


私は知らなかったのだけれど、
彼は「ラブソングができるまで」(大好き!)を撮影中、
重度のパニック障害を患い、
引退の噂まであったとの事。
そうなんだ・・・。
あんなに面白いラブコメ映画に多数出てはいても、
私生活は何かと心に負担がかかる事が多かったのかと、
スターはスターで大変なんだろうと思ったりする。


ただ、ここの所、
「コードネーム U.N.C.L.E.」と、 
この、「Re:LIFE リライフ」に2本連続で出ているし、
症状は快方に向かっているのではないかと、
勝手に想像する。
そうであってほしい。


そういった事実を知ると、
この映画の主人公は、
彼の人生に少し似ている?と思わないでもない。


俳優と脚本家という、
仕事は少し違うけれど、
映画に関わった仕事をし、
過去には大きな栄光を手にしているという点で。


映画の仕事が上手くいかない主人公は、
全く性に合わない、
大学講師の仕事を引き受けるわけだけれど、
最初から、女子大生に手を出すなど、
「それは駄目でしょ」という展開。


しかも、その後登場する、マリサ・トメイが、
どう考えても、
彼の本命になりそうで(年齢的にも(笑))、
そうなると、女子大生はどうなるのか、
まさかのポイ捨て?などと色々気になってくる。


女性関係の部分を除外すれば、
興味深いシーンが多い。


映画に関わる人の名前や、映画のタイトルが多数でてきて、
ミーハーな気持ちをくすぐられる。
スピルバーグやら、マット・デイモンやら。
そして、巨匠監督として、
黒澤明の名前が、何度も連呼される。
日本人として、嬉しい限り。


ラストにグッとくる。
あのケータイ・・・。
観られた方は分かると思います♪


評価 ★★★☆☆