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「私は負けない」 [映画]

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〔1966年/日本〕


ラピュタ阿佐ヶ谷で観た。


先週くらいから、来年の1月くらいまで、
面白そうな新作映画が沢山上映される上に、
名画座でも、私の好きそうな作品が目白押しで、
嬉しくてウキウキする♪


劇場で観る映画は、
月にいくらまでと、
なんとなくだけど、上限を決めているのに、
(決めておかないと、際限がなくなってしまう(笑))
この先3ヶ月は、完全にオーバーしそう。


まぁ、いいや。
楽しい事はお金には代えられない。
それより、貴重な古い映画を観ない方が、
私にとっての大損失よ。
映画は一期一会。
見逃せば、またいつお目にかかれるか分からない。
絶対後悔する。
1日3本でも4本でも、観まくってやるぞ(笑)。


(神保町シアターやラピュタ阿佐ヶ谷や角川シネマ新宿は、
1日4本が基本です。
ラピュタでは、それに加えてモーニングショーとレイトショーがあり、
1日6本観る強者がいると、館員さんが仰っていました。
私も4本はよくありますが、
さすがに6本を体験した事はないです(笑)。
すごいです。尊敬します)。


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体が弱く、田舎の祖母に育てられた小野有子(安田道代)は、
高校の卒業式を迎え、
明日から、大阪の両親の家に行く事が決まっていたが、
祖母から意外な事実を聞く。
有子は、父と愛人との間に出来た子で、
大阪の母は、父の本妻なのだ、と。


大阪の家に着くと、
父の妻は、有子の個室を物置と決め、
家政婦と一緒に働けと言う。
義理の姉と兄は、有子を完全無視。
ただ、末っ子の弟とお手伝いさんは
彼女の味方になってくれそうだ。


有子は父に、なぜ母と恋愛関係になったのかを
尋ねた。
父は、「妻とは政略結婚で、そこに愛は無かった。
お前の母だけが、私が愛した唯一の人だ」と言う。


ある日、家で開かれたパーティで、
有子は、広岡という青年と知り合う。
広岡は、この家の娘なのに家政婦のように働く有子に好感を持ち、
結婚を考えるようになるが、
広岡に思いを寄せていた姉は激怒、
有子は家を出る事になる。


有子は、今は行方が分からない
母に会いたいと強く願う。
そんな彼女の気持ちに、
高校時代の担任教師も協力するが・・・。





この映画、
若尾文子さんのあの名作、「青空娘」のリメイクなのだそうだ。
それを知った時はビックリ。
あの映画がリメイクされているなんて、
全然知らなかったから。


お話は、「青空娘」とほぼ同じ。
田舎から出てきた女の子が、
義理母や義理姉にいじめられながらも、
明るさを失わず、
健気に幸せを掴んでゆく、という流れ。


どう考えても、
「シンデレラ」をベースにしたとしか思えないけれど、
原作は源氏鶏太さんだという事だ。


「青空娘」を初めて観た時に思った事だけれど、
有子は、
担任の先生と、金持ちの御曹司である広岡との、
どちらを選ぶのだろうと、とても興味深かった。


結末で、
「なるほど、そっちをね」と思ったけれど、
ここには書かない。
(ファンのかた以外には、
本当にどーでもいい事なのでしょうが、一応(笑))


評価 ★★★☆☆

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