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「アデライン、100年目の恋」 [映画]

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〔2015年/アメリカ〕


アデライン・ボウマン(ブレイク・ライヴリー)は、
29歳・・・という事になっているが、
実は100歳を超えている。


彼女は1908年生まれだったが、
車の事故を起こした時、
雷に打たれ蘇生し、
その作用で、年を取れなくなってしまったのだ。


彼女には娘がいるが、
その娘も今は老人。
一緒にいると、祖母と孫のようにしか見えない。


アデラインは、昔、心から愛した男がいたが、
彼と一緒に年を取れない悲しみから、
プロポーズ寸前の彼の前から姿を隠した過去があった。


そんな彼女がパーティで知り合った
エリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)と
恋に落ちた。
エリスの両親の結婚40周年パーティに招待され、
彼の家を訪問すると、
彼の父・ウィリアム(ハリソン・フォード)は、
アデラインの顔を見た途端、激しく動揺する。
彼女が、かつて愛した女性にソックリだったから・・・。





ロマンティックで、
なかなか面白い映画だった。


普通のスピードで年が取れずに苦しむ主人公の映画は、
バンパイア物などでたまに観るけれど、
この映画はオカルトの要素は無く、
ファンタジーには違いないんだろうけれど、
あくまでも、現実の事として描かれている。


だから感情移入がしやすい。
かつて、心から愛した男が、
年を取った姿で自分の前に現れたら、
そしてその時、自分は1ミリも老けていなかったらと、
想像すると、
嬉しいよりも、怖ろしいような気持ちになる。


もちろん、誰にだって、
同世代の人よりは若く見られたいとか、
出来れば年を取らずにいたいといった願望はあるけれど、
まるっきり年を取らないのは辛い。
それでは、永遠の時を彷徨うドラキュラと変わらない。


愛する人と一緒に年を重ねて、
寿命が来たら死ぬ。
それが一番自然で、普通の事。
私は永遠の若さなんて要らないな。


それより、アデラインの秘密を知った
恋人のエリスは、どう思ったのだろうと、
それが気になる。


だって、彼が29歳だと思っていた女性は、
実際は100歳を超えてるのよ。
老女と付き合ってるって事になりはしないか?(笑)


顔や体が29歳のままだからいいのかな。
うーん、その辺、どうやって自分の中で折り合いを付けたのかが
気になる(笑)。


オチがすごい好き。
上手いなぁと思ったし、
ホッとできる。


評価 ★★★★☆

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