「マッドマックス サンダードーム」

〔1985年/オーストラリア〕


核戦争後の地球を彷徨い歩いたマックス（メル・ギブソン）は、
バータータウンと呼ばれる街に辿り着く。


そこで、女帝・アウンティ（ティナ・ターナー）に捕まったマックスだが、
その身体能力を買われ、
地下世界を仕切る2人組・プラスター＆マスターと
闘う事を命じられる。


両者が闘うリンクは、「サンダードーム」と呼ばれる
球形の檻で、
「入るのは2人、出るは1人」と謳われる通り、
どちらかが死ぬまで続けられる、過酷なものだ。


死闘の末、プラスターを倒したマックスだが、
有る理由でトドメを刺す事ができず、
アウンティの怒りを買い、バータータウンを追放される。


砂漠の中で気を失ったマックが気付くと、
子供だけの集落に助けられた事を知る。
子供たちはマックスを、
語り継がれている救世主だと思い込んだのだ・・・。





何これ？
「グーニーズ」？(笑)


いや、「グーニーズ」は大好き。
大好きだけど、
それとこれとは話が別。
あのマックスが、お子様のアイドルになっちゃいかんだろ。
彼は孤高の男でいてほしい。
そして常に、「マッド」じゃないと。


これって、オーストラリア映画、「マッドマックス」が、
思わぬ大ヒットをしたせいで、
アメリカで万人に受けるように作成されたって、本当？
それなら、分からなくもない。
良くも悪くも、
万人受けするハリウッド映画みたいになっちゃってる(笑)。


いや、しつこいけど、
ハリウッドが悪いというわけじゃない。
ただ、マッドマックスの世界観とは、
ちょっと違うかなぁと思うだけ。


だって、子供たちが敵を倒すとき、
使う武器が、フライパンよ、フライパン(笑)。
これがコントでないとしたら、
別の意味でマッドでしょ。


とっても疑問なのだけれど、
マックスが辿り着いた、
子供だけの集落って、
随分沢山の幼い子供たちが暮らしているけれど、
親たちはどこへ行ったの？


あれだけの子供がいたら、
その倍の数の大人の男女がいなければおかしいわけで、
（一夫多妻制という事も有り得るが(笑)）
それが一人もいないのが解せない。
（それとも、テレ東で録画したものを観たから、カットされてる？）


まぁいいや。
これで「マッドマックス」シリーズ全3作は、
とりあえず観たって事で。
ティナ・ターナーの女帝っぷりが
面白かったし。


評価　★★★☆☆