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「愛するあした」 [映画]

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〔1969年/日本〕


女子大生の伊東ゆかりと松原智恵子は、
男子学生の間で噂の的。
写真部の加瀬邦彦らは、
彼女たちを隠し撮りしては、
それを売りつけ、
金を儲ける始末。


松原にはボーイフレンドの和田浩治がいたが、
顔を合わせれば喧嘩ばかり。
そして彼女は、自分の見聞を広げたいと、
世界各国の若者と文通しては、
母親を心配させている。


伊東は、孤児院で子供たちの世話をする
アルバイトをしているが、
経営難な事に心痛めている。


ある日、松原の文通相手の1人、
ブラジルの日系人・中山仁が松原に会いに来る事になった。
和田の妨害を心配した松原は、
彼の気を逸らすために、
伊東の孤児院でアルバイトをさせるように仕向け・・・。





全体の四分の一が、
伊東ゆかりとワイルドワンズの歌で占められているのではないかと
思うくらい、歌の多い映画。
(いや、実際にはそんなに多くはないだろうが(笑))。


この世代の方なら、
楽しめるのだろうと思うけれど、
彼らを知らない世代にはちょっと辛い。


ただ、伊東ゆかりさんの歌がとても上手くて、
耳にスッと入って来るのが心地いい。
もしかしたら、私の好きな声質なのかもしれない。
観終わって、youtubeで、
伊東さんの「あなたしか見えない」を何度も聞いちゃった。
(映画とは関係ない曲だけど)


孤児院で働きながら、
突然歌い始める伊東さん。
しっかし、その歌が思いっ切りのムード歌謡で、
子供の世話をしながら歌う歌じゃない(笑)。


それから私は、
松原智恵子のワガママな様子が、
気になって気になって。


彼女は、文通相手の男に会うために、
ボーイフレンドの和田浩治を
伊東ゆかりに押し付けたのに、
伊東と和田が親しくなりそうになると、
今度はおもしろくなさそうな顔をする。
なんて勝手なんだ。


こうなったら、
意地でも伊東と和田にくっついてほしいと願ったけど、
そういう流れにもならず。
伊東さんは、和田さんの寝る場所がないからと、
自室に衝立を置いて、
彼をソファーで寝かせたりするのよ。
伊東さんは平然としているけど、
和田さんのほうがドギマギしちゃって、
いい雰囲気だったのに。
残念。


評価 ★★★☆☆

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