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「ミラクル7号」 [映画]

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〔2008年/香港〕


元気な小学生の男の子ディッキー(シュー・チャオ)は、
お母さんを亡くし、お父さんと2人暮らし。
お父さんは、自分に無い教育をディッキーにだけは
身に付けさせたいと、
貧乏なのに、私立の有名小学校にディッキーを通わせている。


ディッキーの身の回りの品は、
お父さんがゴミ捨て場から拾ってくる。
だから、彼は学校でも浮いた存在で、
学友からも、いじめられている。


ディッキーの靴がボロボロな事から、
その夜も、ゴミ捨て場に行ったお父さんは、
緑色のゴムボールのような物を拾い、持ち帰る。


普段、学友が持ってくる、
高価なオモチャを羨ましく思っていたディッキーは、
学校にそのボールを持っていく。
最初は馬鹿にしていた学友たちだが、
ボールから犬のような足と顔が出てきて、
皆、驚く。


ディッキーは、この不思議な生き物を
「ナナちゃん」と名付け、可愛がるようになる。
実は「ナナちゃん」は宇宙から来た生物だとは知らずに・・・。





香港版「ET」といった趣きの、
ファンタジー。


宇宙から来た「ナナちゃん」は、
最初、メロンほどの大きさのボールだったものから、
顔が出て、足が出てくる。
この子の何が可愛いって、
その体つきと動き。


シリコンゴムみたいな質感で、
短い脚が犬のように動くものだから、
その愛らしさに、目を奪われてしまう。
正直、顔は私の好みではないけれど(笑)、
体を見ているうちに、
顔まで可愛く思えてくるのだから不思議。


ディッキーとお父さんの関係もいい。
お父さんはなんとかディッキーに
教育をつけさせてやりたいと必死なのだけれど、
如何せん、貧乏で。


ボロボロの拾った靴に、
薄汚れたシャツ。
住んでる所も、
廃屋のような建物で、
殆どホームレスのような状態。
それでも、お父さんは自分の考えを変えない。
ディッキーの将来を考えると、
教育を付けさせるのが一番だと。
それは見栄などでは絶対になく、
ディッキーを思う深い愛情だと伝わってくるから、
悪い感じはしない。


ディッキーの学校は名門といえる私立だけれど、
悪ガキがいるのは、いずこも同じなようで。
最初は、貧乏なせいでいじめられるディッキーだけど、
「ナナちゃん」のおかげでみんなと仲良しになれる過程もいい。


評価 ★★★☆☆

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