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「エンド・オブ・ザ・ワールド」 [映画]

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〔2012年/アメリカ〕


地球の接近する小惑星の衝突を回避しようと、
世界であらゆる方法が試されるも失敗。
21日後、人類に人類は滅亡する運命となる。


それを機に、妻に去られたスティーヴ・カレルは、
今までと変わらない生活をしながら「その日」を迎えようと、
平静を保とうとするが、
友人に女を紹介されたり、
家の周囲では暴動が起こったりと、
世間はかびすましい。


そんな中カレルは、
同じアパートに住む若い女・キーラ・ナイトレーが、
「最後の時を、イギリスにいる両親と過ごそうと決めていたのに、
飛行機に乗り遅れた」と号泣している所に出くわす。


ナイトレーと会話をしたのは初めてだったが、
なんと彼女は、
誤配達のカレル宛ての郵便物を3年分も溜め込んでおり、
なんとその中には、カレルが忘れられない昔の恋人・オリヴィアからの
手紙が混ざっていた。


暴動が激しさを増す中、
2人は街を脱出、
オリヴィア探しと、ロンドン行きを目指して、
車を走らせるが・・・。





もう確実に、
あと21日で人類が滅びるとしたら、
自分はどうするだろうと考えさせられる。


映像を観ていて、一番最初に思ったのは、
絶対、車での移動はしたくない、という事。
なぜなら、道路は大変な渋滞で、
進むのも一苦労。
あと少ししか生きられないのに、
そんな事で時間を無駄にするのは勿体ないと思ったから。


残された時間を、
自分は大切な人たちと、
穏やかに過ごせれば、
特別な事は何も望まない、と思う。
ただ、大切に思う人たちが、
必ずしも近所に住んでるわけじゃないしなぁ、
電車が動いていればいいけど、
動いてなかったら、車で移動するしかないんだろうか、などと、
頭の中はシュミレーションで、グルグル回る。


映画では暴動が起きていたけれど、
日本だったらどうだろう。
震災の時のように、
多くの人々は秩序を守り、
穏やかにその日を迎える気がするけど、
その時になってみないと分からない。


映画の途中で、
イライラさせられる場面があった。
車を運転してたスティーヴ・カレルとキーラ・ナイトレーは、
パトカーに止められる。
(田舎道なので渋滞はしていない)


そして、テールランプが点いていないとか、
そんな「くだらない」理由で、
一晩留置場に入られるのよ。
実際に、そんな馬鹿丸出しの警察官がいたら、
私だったら殺意を覚える。


まぁ、それも、
このロードムービーを膨らませる為の、
一つのエピソードに過ぎない事は分かってるんだけど、
切羽詰まった状況なので、
つい本気で観ちゃうんだよなぁ(笑)。


こういった、「惑星がぶつかって世界が終わる」的な映画は沢山あるけど、
私が一番好きなのは、
邦画、「フィッシュストーリー」。
「終末」だけがテーマではないけど、
小さな話が重なって、ラストに繋がる物語は、
本当に大傑作。
多くの方に観てほしいなぁと思う1本。


評価 ★★★☆☆

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