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「デイブレイカー」 [映画]

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〔2009年/オーストラリア〕


2019年。
コウモリによってばら撒かれたウイルスで、
人間の95%がヴァンパイアとなってしまった世界。


当然世の中はヴァンパイア中心の社会で構築され、
人間は彼らの血液供給源として、
飼育管理されている。


しかし、人間の数があまりに減り過ぎたため、
慢性的な血液不足が問題化し、
その解決のために、
製薬会社は、人工血液の研究に躍起になっている。


研究員の1人・イーサン・ホークは、
ヴァンパイアでありながら、
人間寄りな考え方の持ち主で、
社長のサム・ニールとは意見が合わない。
そんなホークは、あるきっかけで
人間・ウィレム・デフォーと知り合う。


デフォーは人間保護活動をする男で、
当局から狙われている。
デフォーの逃亡を助けたホークは、
デフォーの驚くべき秘密を知る・・・。





2019年に、世界の人口の95%が
ヴァンパイアに・・・って、
あと4年じゃないか(笑)。


そこまでヴァンパイア人口が膨れ上がってしまったら、
数の多い方が力を持つのが当然で、
ヴァンパイアたちは、今までの映画のような
日陰者(笑)ではなく、
暮らしぶりは、人間とそう変わりない。


ただ、その変わりのなさが逆に可笑しい。
今まで見てきたヴァンパイアって、
どこか気高く、美しさと悲しみを湛えた存在だったと思うんだけど、
サム・ニールは金儲けの事ばかり考えているようだし、
街では、コーヒーに入った血液が少ないと、
中年のおっさんが店の女の子相手に暴れたりと、
俗物丸出し(笑)。


個人的に気に入ったのが、
イーサン・ホークの車。
形がどうの、ではなく、
完全にヴァンパイア仕様になっていて、
中は真っ暗。
外の様子は、カメラで映して運転するようになっている。


その車が銃で撃たれると、
丸く空いた穴から、強い太陽光線が矢のように
差し込んでくる。
その光がホークに当たると、
「うわっ!」って感じで、彼の皮膚が焦げる。
なんだろう、なんか好き。


こんな内容だから、
血がいっぱい出てくる。
いや、血だけじゃなく、
内臓も飛び散る。
これも込みで楽しめる。


評価 ★★★☆☆

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