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「旅するジーンズと19歳の旅立ち」 [映画]

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〔2008年/アメリカ〕


前作から3年。
ティビー(アンバー・タンブリン)、
リーナ(アレクシス・ブレデル)、
カーメン(アメリカ・フェレーラ)、
ブリジット(ブレイク・ライブリー)の4人の親友同士は、
全員大学に合格し、
それぞれの道を歩み始める。


ティビーは、ボーイフレンドのブライアン(レオナルド・ナム)と
ついに結ばれるが、避妊に失敗し、
不安な数日間を過ごす事になる。
この出来事により、ブライアンとの仲も微妙にこじれてしまい、
破局の危機に陥ってしまう。


リーナは、
恋人のコスタスから、いきなりの結婚宣言。
相手の女は妊娠していて、
それ以外に道はないと言われてしまう。


カーメンは、再婚した母が臨月を迎え、
自分の居場所がどこにもないと感じている。
大学の友人に誘われ、
演劇の合宿に行き、裏方として働くが、
あるきっかけで舞台の主役に抜擢されてしまう。


ブリジットは、遺跡発掘のため、トルコに出掛ける。
その後、帰国した彼女は、
祖母の家に寄り、
自殺した母が本当は自分を愛してくれていたのだと知る・・・。





先日観た、「旅するジーンズと16歳の夏」の続編。
設定も3年後なら、
公開も3年後で、
4人の少女たちの成長が、
きちんと3年分見られて楽しい。


今の私の3年なんて、
昨日みたいなものだけど(笑)、
16歳から19歳までの差は大きい。
大学生になって、
人生の体験も増えてきた分、深みも増して、
私は前作より、こちらの方が好き。


特にカーメンのバージョンはいい。
大きな目的もなく、
友人に誘われるがままに行った、
演劇の合宿で、いきなり主役に選ばれるという、
その展開が面白い。


彼女の、嬉しいながらも、戸惑う気持ちも理解できたし、
友人の微妙な気持ちも理解できる。
この友人は、ちょっと悪役的な立場になってしまうけど、
私には、そんなに悪い子とは思えなかった。


どんな良い人間だって、
必ず心のどこかに黒い物を抱えているはず。
なんとなく誘ったカーメンが、
自分を差し置いて主役に選ばれたら、
面白くないという気持ちを抱いたとしても、それは仕方あるまい。
友人は、ちょっとしたウソをついて、
そのせいでカーメンは落ち込むんだけど、
別に台本を燃やしたり、衣装を破いたりしたわけでもなし、
あれくらいの嫉妬なら、可愛いもんよ(笑)。


それより、舞台の事以外考えられなくなって、
せっかく遊びにきてくれたティビーに、
酷い態度で接したカーメンの方が、
問題ありだと思ったな。
しかもカーメンは、その後、
ティビーに大変に世話になる。
人生何があるか分からない。
友達は大事にしないとね。


ティビーのボーイフレンドのブライアン役の男の子・レオナルド・ナムが
どう見ても東洋系で、
日本人だったらいいなと思ったけれど、
どうやら韓国系らしい。
若い日系人の俳優さんがもっと活躍すればいいなと思うけど、
中々良い人材がいないんだろうか。


前作同様、
ジーンズは4人の間を行ったり来たりするけど、
その存在はあまり重要ではなくなってしまった。
でも、これからも、
続編が出来ればいいのにな。
主婦になったり、母になったり、キャリアを積んだりの
4人の姿が見てみたい。


評価 ★★★☆☆

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