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「バンクーバーの朝日」 [映画]

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〔2014/日本〕


1900年の初頭。
カナダのバンクーバーに新天地を求めて、
多くの日本人が海を渡った。


希望に胸膨らませての移住だったが、
現実は厳しく、
差別と貧困に喘ぐ日々。


そんな中、日系二世たちが中心となり、
野球チーム、「バンクーバー朝日」が結成される。


体格も技術も、
カナダ人チームにまるで歯が立たなかった彼らだが、
日本人らしい器用さで、
少しづつ勝ち上がってゆき・・・。





妻夫木くんに、
亀梨くんに、
池松くんに、
勝地くんって、


なに、この、私の大好物な面子は(笑)。


という事で、
この映画の事を初めて知った日から、
公開されるのをめちゃくちゃ楽しみにしていた本作。


友人と、「絶対舞台挨拶に行きたいね!」、と語り合って、
抽選に応募したのだけれど、
それは見事に外れてしまった。
残念。
この4人のイケメンが、
一堂に会した様子を、
ぜひ肉眼で見てみたかったのに(馬鹿~(笑))。


ただ、気になったのが、
ネットでの評価。
新作映画なのにこんな事を書くと、
営業妨害になってしまいそうだけど、
観た方の平均点が思いの外、低くて、
気になってたんだ。
これだけの面子を集めて、
つまらないってどういう事よ、って。


まぁ、ネットで評判が悪くても、
私が面白ければ、それでいいわけで、
昨日、劇場に出向いたんだけれど、


なんというか、うーん(笑)。
感動の軸を、
移民の苦労なのか、
野球の試合なのか、
どちらに持っていきたいのかがハッキリしなくて、
結果、どっちつかずの話になってしまっている。


個人的好みで言えば、
野球の試合内容に照準を合わせてほしかったなぁ。
「あと二球! あと一球!」
とコールしたくなるような野球映画の緊張感って、
他のスポーツ映画にはない物があるし、
それをエース亀梨で見られたら、
どれだけ興奮できただろうと思うと残念。


ま、いいけど。
4人の大好物を観られただけで満足としよう(笑)。
若手女優さんの中では特別に好きな
宮崎あおいたんも出ていたし。


ちなみにポジションは
↓ こんな感じ。

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評価 ★★★☆☆

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「インターステラー」 [映画]

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〔2014年/アメリカ〕


近未来。
環境が悪化した地球は、
植物が激減し、食糧難に喘いでいた。
人類は、滅亡の時を静かに待つばかりの状態。


そんな中、人類が居住可能な惑星を探す試みが、
密かに進行していた。


元エンジニア・マシュー・マコノヒーは、
年老いた父・ジョン・リスゴーや、
2人の子供を地球に残し、
ミッションに参加する。


乗組員は、
マコノヒー、
アン・ハサウェイなど、
たったの4人。
彼らの目的は達せられるのか・・・。





これは、あんまり詳しい事を書いてはいけないのかなぁ。


登場人物に触れていいのかさえ、迷う。
私が元々、予備知識を持たずに
映画を観る方という事もあるけど、
ある人物が出てきた時は、
ちょっと驚いたから。


とにかく映像が凄くて、
それだけでも観る価値あり。
他の惑星はもちろんだけど、
未来の地球の状態の映像が悲しい。


今、自分は、当たり前のように、
この地球環境が続くと思って生きているけれど、
自然がちょっと臍を曲げたら、
赤子の手を捻るより簡単に、
今の生活は崩れてしまうのだと痛感する。


宇宙も広い。
広いんだけど、
無数にある星の中に、
人類が住める星なんてあるんだろうかとも思う。
結局、人類も、
恐竜と同じで、
地球の歴史のある期間に存在しただけの生き物なんだよなぁ、と
思ったりもして。


希望的観測が書けない私は、
ペシミストなんだろうなぁと思う。
申し訳ない。


それから、メインテーマであろう親子の愛。
詳しく書けないのがもどかしいけど、
素敵な要素と、複雑な気持ちになる要素とが、
絡み合ってるって感じで。


時間って何だろう、
宇宙って何だろうと考え始めたら、
止まらなくなるような映画。


評価 ★★★★☆

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「バッドサンタ」 [映画]

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〔2003年/アメリカ〕


無類の酒と女好きのビリー・ボブ・ソーントンは、
クリスマス時期になると、
小人症の相棒・トニー・コックスと組んで、
デパートで、サンタクロースの扮装をし、
訪れる子供たちの希望するプレゼントを聞いてやるという
仕事をする。


クリスマスが終わった日、
2人は、デパートの金庫から金を盗み、
また、目ぼしい商品を大量に持ち去り、
別の州で1年間暮らすという生活を、
もう何年も続けている。


今年のターゲットはアリゾナ州フェニックスのデパート。
マネージャーのジョン・リッターは、
2人を採用したものの、
ソーントンの勤務態度の酷さに、
解雇を検討する。
しかし、「障害者を不当解雇するのか」とのコックスの言葉に、
実行に移す事ができず、
コックスはほくそ笑む。


そんな中、
ソーントンは、客として来ていた、
太ったいじめられっ子の少年・ブレット・ケリーに懐かれ、
様々な事情から、ケリーの家で暮らす事になる。


一方、デパートの警備主任・バーニー・マックは、
ソーントンとコックスの正体に気付き、
分け前を寄越せと言ってくる・・・。





今のシーズンにピッタリのクリスマス映画・・・
と言いたい所だけど、
これは幼い子供には絶対に観せられないであろう(笑)。


いや、だからと言って、
悪い映画というわけではなく、
いじめられっ子の少年との交流を、
ビリー・ボブ・ソーントンらしいキャラクターで描かれている。
子供を寝かせてから、
大人だけで楽しむのにお薦め。


とにかく、ソーントンが酷い(笑)。
彼は常に泥酔状態のまま、
デパートに出勤し、
特設コーナーにある、サンタの椅子に座る。
私は、子供を温室育ちさせ過ぎるのはどうかな、と思う方だけれど、
それでも、ソーントンの様子を子供に見せたくないと、
その場を離れる親の気持ちは、
痛いほど分かるわ(笑)。


彼は女にもだらしがなく、
試着室で、女性客と関係したりする。
しかも、ある特殊な性癖の持ち主らしく、
真面目なジョン・リッターは卒倒寸前(笑)。
全てがそんな調子。


アメリカの事情はよく知らないけれど、
クリスマスが近付くと、
こんな風に、サンタが子供の欲しい物を聞いてやるというイベントが、
どこのデパートでも行われるのであろうか。
「34丁目の奇跡」でも、
同じ事が行われていたけれど。


子供がサンタに打ち明けた欲しい物を、
親はどうやって知るのだろう。
子供に尋ねた時、
「サンタさんに言ったから、ママには内緒」なーんて言われたら、
どうするんだろう、とちょっと気になる。


ブラックで笑えるクリスマス映画。
こういうのがあってもいい、
というか、私はこういう方が好き(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「喜劇 “夫”売ります!!」 [映画]

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〔1968年/日本〕


山内杉男(フランキー堺)は、
地元の名家・神代家の女当主・里子(佐久間良子)の
運転手をする男。
彼は里子とは幼馴染であったが、
気が弱く、優柔不断で、
高飛車な里子にペコペコするばかり。


それは家に帰っても同じで、
妻・なつ枝(森光子)が
母・ぎん(安芸秀子)にいびられていても、
仲裁に入る事もできない。


里子は、2度結婚しているが、
2度共、夫と死に別れており、
淋しさのせいか、心身共に優れない日々。
里子のイライラを欲求不満と読んだ
副支配人・石上(川崎敬三)は、
彼女に男をあてがおうと、
杉男にその役目を命じる。


杉男と関係するようになった里子は、
落ち着きを見せるが、
仕事だと言い訳し、毎晩帰って来ない夫を不審に思ったなつ枝は、
ついに事実を知り、怒り狂って神代家へ乗り込んだ。
「こんな夫はいらない。50万円で売ってやる!」と・・・。





仕事とはいえ、
夫がよその女と関係している事を知って、
夫を売ってしまうとは、
まるで人身売買のようではあるけれども、


観ていて、
「それもありかも」と思ってしまった私(笑)。
だって、フランキー堺さん演じる主人公・杉男の、
不甲斐なさったら、
女なら誰でも怒るだろうって。


一番情けなく思うのは、
妻が姑からいじめられているのに、
間に入る事もできない事。


この姑の性格が最悪で、
その底意地の悪さったら、
見ていて気分が悪くなるくらい。
嫁にしたら、
頼りになるのは夫だけなのに、
何でもっとガツンと注意してくれないかなぁ、って。


夫を50万円で売って別れた妻は、
もう姑の前で小さくなる必要もなくなり、
姑のいじめにも、
めっちゃ強い口調と態度で、
一歩も引かない。


そんな嫁の役を演じる森光子さんが上手いのよ。
別れる前と後とでは、
まるで別人のようで、
表情まで違って見えた。
女は強いわ(笑)。


大筋とはあまり関係ないけど、
杉男と里子の関係が、
私が少し前にハマってた、
「春琴抄」のお琴と佐吉に通じるものがあると感じた。


高飛車な里子と、
彼女の言う事は全て聞く杉男。
しかも、ただの主従関係でなく、
夜は閨房で語らう仲というのも同じ。
世の中は、私が知らないだけで、
案外、そういった男女の関係も
あるのかもしれない、と思ったりもして。


評価 ★★★☆☆

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「素敵な人生のはじめ方」 [映画]

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〔2006年/アメリカ〕


4年間、映画に出演していないハリウッドスター(モーガン・フリーマン)は、
久し振りの出演オファーを受け、
撮影現場であるスーパーマーケットの下見に赴く。


店内を見て回っていると、
レジ係のスカーレット(パス・ベガ)が、
仕事をてきぱきとこなしている上に、
暗算の能力に優れている事に気付き、感動する。


1時間したら迎えに来るはずの車が来ず、
困り果てたスターは、
スカーレットに車に乗せてほしいと頼むと、
彼女は、車は元恋人に取られたと言い、
2人は一緒に、車を取り返しに行く事にする。


軽い争いの末、車は取り戻せたものの、
その際、着ていたブラウスが破れてしまったスカーレット。
彼女はこれから、
秘書になる為の面接試験を受けると言う。
レジ係しかした事のない彼女にとって、
それは大きな挑戦であり、
全く自信のない賭けでもあった。


スターは彼女と一緒にショッピングセンターに行き、
服を見立ててくれ・・・。





モーガン・フリーマンの魅力全開の、
本当に素敵な映画。


劇中、彼に名前はなく、
けれど、歩けば大抵の人は振り返るくらいには
顔が売れている俳優という役を
本当に生き生きと演じていて、
明るい気持ちになれる。


架空の人物とはいえ、
ある程度、本人役とも言えるような役で、
出会う人から、
「アシュレイ・ジャドと共演していた」などと言われると、
観ているこちらは、「コレクターの事?」などと、
実際の映画を思い出して楽しめるようにもなっている。


彼の来ている半袖のTシャツは、
クリント・イーストウッドのお薦めなんだと(笑)。
「この袖の長さは、鍛えた筋肉を引き立たせる」と、
いかにも、イーストウッドが言いそうな事を(笑)。


彼は、スターだからと驕り高ぶるような様子は全くない。
ショッピングセンターで洋服を選んでいる一般女性たちに、
「セクシーだ、今夜は男が放っておかないぞ」などと軽口を叩いて、
喜ばせたりもする場面なんか、
本気でワクワクしてしまった(笑)。


メインテーマである、
スカーレットとの交流も素晴らしく、
自分が励まされているような気持ちになる。
彼女の面接試験が、
どうか上手くいきますようにと、
祈らずにはいられない。


そうそう、ラスト近くで、
ある俳優さんと実際の妻が本人役で出ていて、
これにも驚き、そして笑う。
「あ!」って。


心温まりながら、
ミーハー心も満足できる、
一石二鳥の素敵な映画。


評価 ★★★★☆

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