「FRANK フランク」

〔2014年/イギリス〕


ミュージシャンを目指すジョン（ドーナル・グリーソン）は、
あるバンドに加入するが、
メンバーの1人・フランク（マイケル・ファスベンダー）が、
奇妙な被り物をしている事に驚く。


その事について、
メンバーからは全く説明がないが、
ジョンはフランクの素顔に興味を持ち、
見てみたいという思いにかられる。
ただ、そのチャンスは全くやって来ない。


メンバーは、
人里離れた場所で練習をする事になるが、
腰掛け程度の気持ちだったジョンは驚く。
仕事を辞める気はなかったからだ。


そんな中、バンドの映像がyoutubeで話題となり、
アメリカの音楽祭に出演できる事になる。
しかしフランクの様子がなんだかおかしくなり・・・。





イケメン俳優・マイケル・ファスベンダーが、
ほぼ全編、ポスターにあるような、
変な被り物をして演技をする本作。


実際、本当にフランクをファスベンダーが演じているのかどうかさえ、
分からない(笑)。
というのは冗談で、
いくらなんでも、それはないだろう、
・・・と思うけど。


このフランクの動きが、
ちょっと不思議な雰囲気で、
ファスベンダーもやってくれるなぁと思う。
被り物をしていなかったら、
ハンサムすぎる彼の事、
逆に嫌味になっていたかも。
あのお顔を拝めないのは残念だけれど(笑)。


この被り物、一体誰が作ったんだ？というのが、
私の最初の疑問だったけれど、
それはあとから分かる。


初めてフランクに会ったジョンは、
疑問に思う事をバンドのメンバーにぶつける。
食事は？
風呂は？
歯磨きは？
って。
それはおそらく、映画を観ている人全員が同じ思い。


一度だけ、
フランクの顔が見られるチャンスか！？という場面があるんだけど、
やっぱり駄目だった。
その時のあまりの意外さに、
劇場内は小さな笑いが起こったわ。


ただ、全体的には、
想像以上に内容が重い。
死や、心の問題が出てくる。
軽いコメディだとは思わない方がいいかも。


評価　★★★☆☆