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「ミリオンダラー・アーム」 [映画]

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〔2014年/アメリカ〕


スポーツエージェントのJB・バーンスタイン(ジョン・ハム)は
崖っぷち状態だ。
狙っていたアメフト選手を
ライバル会社に横取りされ、このままでは破産も有り得る。


ぼんやりテレビを見ていた彼は、
ある計画を思い付く。
野球が普及していないインドで、
剛速球の選手を見出し、
大リーガーにしようという、途方もない計画を。


インドに飛び、
「ミリオンダラー・アーム」と名付けたオーディションを
インドの各地で開催し、
集まった多数の若者にボールを投げさせ、
そのスピードを測定する。


結果、2人の若者、
リンク・シン(スラージ・シャルマ)、ディネシュ・パテル(マドゥル・ミッタル)が合格し、
彼らをアメリカに連れ帰るが、
野球を知らない者が、
そう簡単にメジャーリーガーになれるはずもなく、
悪戦苦闘が続く。


JBの計画は成功するのか・・・。





インドから連れてこられた2人の若者を
メジャーリーガーに育て上げるまでの物語。
実話なのだそうだ。


とはいえ、ポスターが象徴的なように、
目線はあくまでもアメリカ側からで、
若者2人はあくまでも添え物という印象。
夢を叶えたいのはJB・バーンスタインの方だろう。


だって、2人は元々、
「野球の選手になりたい」とか、
「お金が欲しい」とか、
「有名になりたい」などと言った、
強い願望は殆どない。
せいぜい、賞金をもらったら、
父に新しいトラックを買ってやりたいってくらい。


オーディションの場面が楽しい。
とにかく沢山の人が集まってきて、
順番にボールを投げるんだけれど、
みんな大体70~80キロのスピードしか出ない。


でも、そんな結果より、
人々がとっても楽しそうで
初めてのイベントにウキウキしているように感じられて、
見ているこちらまでニコニコしてしまうような、
そんな感じで。


若者2人がアメリカに渡ってからは、
野球より、アメリカの生活に
慣れる事の方が大変そうだ。


だって、生まれてからずっとインドの田舎町で暮らしてきて、
エレベーターさえ初めての彼ら。


初日からJBはそんな彼らをホテルに置いて、
自分は自宅に帰ってしまう。
ノンフィクションとはいえ、
このあたりは誇張されていると思いたい。
だって、右も左も分からないインドの人たちを置いて帰るなんて、
私にはできない~。


そんなこんなでトラブルも多いけれど、
そう暗くならずに物語は進んでゆく。
ディズニー映画らしく、
落ち込んでも、基本前向き。


インド、行ってみたいな。
この映画で映る町中は
めっちゃ混沌としていて、私の好きそうな風景。


実際行ったら、映像の数倍凄いんだろうなぁ。
でも、最近の女性旅行者が被害に遭うニュースを見ると、
やっぱり行かない方がいいんだろうとも思ったり。
若い娘じゃあるまいし、
そんな心配、無用かとも思うけど、
あえて危険と言われる国に行く事もないのかとも思うし。


評価 ★★★☆☆

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