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「ママはレスリング・クイーン」 [映画]

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〔2013年/フランス〕


フランスのある町の、
大型スーパーマーケットに、
レジ係として採用されたローズ(マリルー・ベリ)。


実は彼女は刑務所から出所したばかりで、
10歳になる最愛の息子・ミカエルは、
里親に育てられたせいで、
彼女には全く懐いていない。


面会に行った際、
ミカエルは殆ど口をきかなかったが、
プロレス選手の顔がプリントされたTシャツの
話題になった時だけ、
ほんの少し心を開く様子を見せる。


なんとかミカエルの歓心を買いたいローズは、
元プロレスラー・リシャール(アンドレ・デュソリエ)が開いているジムに行き、
プロレスデビューしたいと訴える。
リシャールは、
「仲間を連れて来い」と、体よく追い返すが、
彼女はレジ仲間の中年女性たちを説得し、
リシャールの所へ再び現れる・・・。





およそプロレスとは縁のなさそうな中年女性たちが、
レスラーとなり、
周囲の理解と人気を得てゆくという物語。


この間観たオランダ映画、「人生はマラソンだ!」と
ちょっと似ていなくもない。
あちらは男性だったけど。


それにしても、
オシャレなおフランスにプロレスがある事に驚いた。
いや、それどころか、
監督の説によると、
プロレスはおフランスが発祥の地なのだとか(ほんと?)。


粗筋は上記に書いた通りで、
それ以上でも、それ以下でもない。
ただ、昨日までスーパーで働いていたおばちゃんが、
いきなりプロレスってのが可笑しい。
(マラソンなら理解できるが(笑))
練習の様子を見ただけで、
体中を痛めそう。


まぁ、プロレスは、
ショー的な要素が強いから、
見るほどには、危険ではないのかもしれないけど。
だからといって、
万が一、私が誘われたら断るけどね(笑)。


ローズに懐かない彼女の息子が、
プロレスの話題になった途端、
目を輝かせた様子が、
とても理解できたし、ちょっと切なかった。


私の知り合いの思春期の少年も、
普段は仏頂面なのに、
好きな漫画やゲームの話題を振ってやると、
話に乗ってくると、
その子のお母さんから聞いた事があったから。


ローズの場合は特殊な例だけど、
年頃の子供を抱える親は、
そうやってみんな、
気を遣ってるんだなぁ、って。


評価 ★★★☆☆

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