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「黒い誘惑」 [映画]

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〔1965年/日本〕


旅客機707便が飛行中に行方不明となり、
のちに、爆破され墜落した事が分かる。


警察の捜査本部には、
航空会社から田宮二郎が協力者として、
参加する事になった。


警察は、乗客者全員の身元を洗い、
怨恨・保険金狙いなど、
あらゆる角度から狙われる動機を調べ、
3人に絞り込む。


まずは暴力団の親分、
そして人気女性歌手、
さらに高利貸しの男。


さらに、飛行機が飛び立つ直前、
高利貸しの鞄を、
何者かが開けた事が判明する。


複雑に絡み合った人間関係。
犯人は誰なのか・・・。





飛んでいる飛行機が、
突然爆破されるシーンから映画が始まり、
この間からニュースになっている
マレーシア機撃墜の事件を彷彿とさせて、
偶然とはいえ、少しショックな場面。


報道によると、
マレーシア機の乗客たちは、
一瞬にして意識不明、もしくは死亡したと推測されるそうだ。


何か事故があった時、
「亡くなった方は即死でした」と伝える事が、
遺族にとっての慰めになるそうで、
遺族でない赤の他人の私でも、そう聞くと少し心が楽になる。
あの事件の政治的な事は分からないけれども、
とにかく、ご遺族が一番納得のいく流れになってほしい。


で、この映画。


田宮二郎が、警察ではなく、
航空会社の人間として、
事件の捜査に当たる。


事故の前、
田宮はスチュワーデスの中原早苗から、
ベッドの中で結婚を迫られる。


その時の返事ってのが、
「僕はまだ自由でいたいんだ」だと。
はぁ。。。決まってるねぇ、田宮二郎。
彼ほど、こんなセリフが似合う男はいないわ(笑)。
(その後、彼は結婚を決意するけど)


他の場面でも、とにかくハンサムで、
「いい男」って言葉は彼のためにあるみたいだ。
こういう男は、
女の好みもうるさいんだろうなぁ、
私なんか、女のうちにも入らないんだろうなぁと思いながら観る(笑)。


飛行機爆破の犯人は、
二転三転、
結構複雑で、意外な者同士が知り合いだったりして、
ちゃんと観てないと、
何がなんだか分からなくなりそう。
田宮二郎の顔にボーっとしている場合じゃない(笑)。


やがて真実が明らかになるけど、
この場合の犯人って、
それほど罪になるんだろうか。
詳しくは書かないけど、
罪が分散されているような気がして。


評価 ★★★☆☆

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