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「人生はマラソンだ!」 [映画]

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〔2012年/オランダ〕


オランダのロッテルダムで、
自動車修理工場を経営する中年男・ギーア(ステーファン・デ・ワレ)。
従業員は、古くからの友人、
ニコ(マルセル・ヘンセマ)、
レオ(マルティン・ファン・ワールデンベルグ)、
キース(フランク・ラマース)の3人と、
エジプトからの移民の青年・ユース(ミムン・オアイーサ)。


しかし工場の経営は苦しく、税金未納の倒産寸前。
そんな中、ユースが、
マラソン大会の話を持ってくる。
ユースの叔父をスポンサーにし、
完走できたら税金は肩代わり、
できなかったら工場を叔父に譲るという条件だ。


その日から4人の特訓が始まるが、
彼らはマラソンなどした事もなく、
なかなかエンジンがかからない。


別のマラソン大会で場馴れしろというユースの提言も、
彼の言う事を聞かなかったため、
結局、参加できなくなり、
ユースを激怒させる始末。


しかし、私生活で様々な問題を抱えた中年男たちは、
次第に目覚め、
本気でマラソンの練習に取り組むようになる・・・。





良い映画だった。
なんて素敵なおじさまたち。
中年男性が傍若無人に描かれる映画は
時々あるけど、
この作品の4人は、
なんだか受け入れてしまう(笑)。


彼らは、真面目とか高潔というわけではなく、
むしろその逆。
マラソンをすると決めたのに、
酒も煙草もなかなか切れなくて、
ユースに怒られてる(笑)。


工場での仕事も暇そうで、
一日ダラダラ過ごしているように見えるんだけど、
実はそんな彼らも、
私生活はそれぞれ、悩みを抱えていて、
そのエピソードが結構リアル。


大人になると悩みなんてなくなるんだと、
子供の頃は思っていたけど、
大人になってみると、
そんな事は全然なくて、
問題山積なのは誰もが同じらしく(笑)。


観る機会の少ないオランダの映画の、
スクリーンの中の人々の悩み事は
日本人と同じだった。
それでもみんな頑張って、
なんとか生きている。
そんな所も同じ。


マラソン本番は、本気で応援してしまう。
そして、その後の物語には、
泣いたり、ちょっと笑ったり。


エンドマークの後のエピソードも大好き。


評価 ★★★★☆

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