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「現代インチキ物語 ど狸」 [映画]

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〔1964年/日本〕


琵琶湖のほとりで料亭を経営する
船越英二と京マチ子夫妻。


船越は浮気者で、女出入りが絶えず、
京はいつも焼きもちを焼いており、
新興宗教の神様に、
船越の女好きが治るようにと、激しく念仏を唱える日々。


そんなある日、
店に新しい女中・中村玉緒が雇われる。
船越と中村が2人きりでいるのを見た京は、
船越の悪い虫が出たと警戒する。


また、新しい板前・小林勝彦も雇われた。
小林の料理の腕は一流で、年も若い。


しかし、中村も、小林も、女中頭も、教祖も、
ある企みを腹に抱えており・・・。





タイトルから、
プロの詐欺師の話かと想像していたけれど、
もう少し緩めの、ドタバタしたお話で
なかなか楽しかった。


京マチ子の、夫・船越英二の浮気に、
いつも目を光らせている役がピッタリで。
昨日書いた「大阪の女」での、
お人好しの女とは正反対だけど、
どちらの役を上手いなぁと感じる。


なにせ彼女、
船越の浮気封じのため、
変な新興宗教にハマって、
何か事が起こると、仏壇の前で
大声で念仏を唱えている。
その様子が可笑しくてたまらない。


その教祖も、どう見ても胡散臭いのだけれど、
のめり込んでいる彼女には、それが気付けない。
で、その後、とんでもない目に遭う、っと。
何事も、ほどほどが一番ね(笑)。


中村玉緒が履歴書を持って料亭に来た日、
面接をしたのが、
番頭さん役の中村雁治郎。
私生活で実の父娘である2人が、
そんな風に向い合う様子を
ニコニコしながら観てしまった。


雁治郎さんはどんな気持ちで、
玉緒さんの顔を見ていたんだろう。
「上手くやれよ」と、ハラハラしていたんじゃないだろうかと、
その心中を想像しちゃって(笑)。


評価 ★★★☆☆

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