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「処刑人」 [映画]

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〔1999年/アメリカ〕


ボストンに住む、
ショーン・パトリック・フラナリーとノーマン・リーダスは
精肉工場で働く仲の良い兄弟。


ある日、彼らは行き付けのバーで
ロシアンマフィアの嫌がらせに遭い、相手をやっつけるが
それを逆恨みされ自宅を襲撃される。


危機一髪の所でマフィアを殺した彼らは、
留置場に入れられるが、
その時、
「悪人を処刑せよ」との神の啓示を受け、
何かに目覚める。


正当防衛が認められ、
出所した彼らは武器を調達、
街の悪人どもを次々「処刑」してゆく。


事件の捜査をするFBIの捜査官・ウィレム・デフォーは、
立場を忘れて、
彼らに共感を覚えるようになり・・・。





タイトルの印象から、
暗くてシリアスなものを想像していたけれど、
意外と軽くて、ちょっとコメディタッチ、
そしてスタイリッシュ。


ショーン・パトリック・フラナリーとノーマン・リーダスの兄弟が主役だけれど、
なんといっても、
影の主役はウィレム・デフォー。
なんともまぁ、彼のキレた、
そして不思議な存在感に圧倒される。
それに、ある秘密をかかえちゃってるし(笑)。
あんな顔して、面白い人だなぁ。


デフォーが捜査してゆく段階で、
彼の説明する、「犯人の動き」が、
画面が切り替わって再現されるのも、
分かり易くて面白い。
上手い演出だと思う。


フラナリーとリーダスが、
忍び込んだマフィアの屋敷の、
ダクトの中で兄弟喧嘩を始める場面が、
可愛くて好き。
そして、その後の凄い展開も。


「人が人を勝手に処刑するってどうなのよ」、という
ご意見もあるようだけれど、
私の頭には不思議とそれは浮かんでこなかった。


コメディタッチのせいもあるし、
「神の啓示」という、
私とは別世界のお話しというせいもある。
これが日本なら、
もう少しリアルだったかもしれないな。


マフィアの首領や幹部や組員たちが、
みんな馬鹿っぽいっていうのも、
シリアスに考えずに済んだ、一つの理由かも。
どこまでも軽いノリで、
良いも悪いも考えずに楽しめる。


評価 ★★★☆☆

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