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「てなもんや三度笠」 [映画]

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〔1963年/日本〕


浪花のヤクザ・あんかけ時次郎(藤田まこと)は、
喧嘩は弱いが、口だけは達者。


ある日彼は、小柄な坊主・珍念(白木みのる)と知り合い、
詐欺まがいの金稼ぎをしながら、
寝食を共にするようになる。


その時代は、
ヤクザ者は誰しも、
清水に行って、次郎長を斬り、
名を上げる事を夢見ており、
時次郎たちも彼(か)の地を目指す事となる。


途中、時次郎は、殺し屋グループのリーダーに
祭り上げられてしまい、
逃げようとするが発見され、
しかし、上手く相手を倒したせいで、
自分に妙な自信を付けてしまう。


清水に着いた時次郎と珍念は、
次郎長一家に入り込むが・・・。





「てなもんや三度笠」は、タイトルだけは知っている。
昔、大阪で放送された、
大人気のテレビ番組だったとか。


よくは分からないけれど、
観客公開の時代劇コメディで、
録画されたものが、編集もされないまま放送されたという。


映画サイトでの評価を見てみると、
なかなか点数が高い。
ただ、書かれているのは、
「懐かしい」という言葉が多く、
正直、私にはこの面白さが今一つ理解できなかったのが残念。


テレビを知っている方なら、
きっと大変に楽しめるのではないかと思う。
逆に、テレビを知らないのに、
あえて映画版を観てみようと思う人は、
殆どいないのかもしれない。


確かに藤田まことと白木みのるのやりとりは、
漫才のようで可笑しい。
口ばかり達者で、
実力が伴わない藤田と、
大人のようで、時折子ども顔を見せる白木のコンビは絶妙で、
当時の人々はきっと、大いに笑ったのだろう。


映画は2人が清水まで旅する内容だけれど、
テレビはどうだったんだろう。
大阪の中で騒ぎを起こしていたのか、
大阪の外に出ていたのか。


清水の人々の殆どが大阪弁を話していたけれど、
それはご愛嬌(笑)。


評価 ★★★☆☆
=
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